高校時代のアイドル的存在がニートになって面影がなくなってしまった件

マイナスイオン

高校時代の夢?

 ……「おーい、航平?なにボーっとしてたんだ?さっさと
 食堂行こうぜ!」


 その声は悠人?たまには懐かしい夢を見るものだな。しかも俺まで学ランじゃん。悠人の同じクラスってことは高3ってとこか。にしても良くできた夢だなぁ。凛乃花に厳しくしたこともあってあの頃思い出してるって感じなのか?


「おい、悠人。今日って何月何日だっけ?」


「お前寝すぎて、頭がおかしくなったのか?今日朝クラス発表あって3年越しに同じクラスになれたーって一緒に喜んだじゃねーか!」


 てことちょうど3年前の4月ってところか?
 確かこの年の5月に凛乃花に告白されて付き合ったからまだ出会う前ってことだな。てか俺夢の中でも凛乃花のことばっか
考えてるし、やっぱりなんやなんやで好きなんだなぁ……


「今日のお前なんか変だぞ?早く食堂行こうぜ~」


「ったく、お前は食いしん坊かよ。わーったよ。行こうぜ!」


  食堂、高校時代なら誰もが一回は行ってみたい、そして食べてみたい場所。俺が通っていた桜高校は上下関係が厳しく部活に入っている奴は先輩から許可をもらわないと行くことができない。
かくいう俺もテニス部だったため、1年生の時は1回も行ったことはなかった。


「見ろよ、航平!やっぱり3年生としてここに来るのは違うぜー!」


 まあ、今の俺は正確に言うと21歳だけどな、
 それにしても懐かしいなぁ~
 ......ってか、この夢再現してくれ過ぎだよ。


「さっさと食べて~、新入生でも見に行こうぜ
航平!」


 ほんとに騒がしい奴だ。確か凛乃花のやつ、入学して早々美少女がきただの、芸能人だの、どこかのお嬢様だの騒がれてたっけ?本当に高校時代のあいつは
無双してたもんなぁ……


 そんなことを思っていると、なにやら周りが
騒がしい。


「おい、航平。あれ2年の神童凛乃花じゃないのか?な、なんで食堂に?」


「凛乃花、、?」


 そこには....4年前、高校2年生の神童凛乃花がいた。




この1ヶ月後に彼女と付き合い、体型が変わったとはいえ、今生活していて慣れているはずなのに思わず見入ってしまっていた。


  あいつ....やっぱり綺麗だよ。細く伸びた足に小顔、一見キリッとした感じに見えるがよく見ると柔軟な顔立ち。そこにはアイドルが立っていると言われても信じないものはいないほどだった。
(しかも腕にも無駄なものはない……)


 懐かしいやら、嬉しいやらで俺の心はいっぱいに
なっていた。神さま!こんなリアルな夢を見させて
くれてありがとう~!


「お前可愛いからってそんなに食い入って見てたら親友の俺でもさすがに引くぞ?」


 俺は彼女をずっと見ていたらしく、隣で悠人は引いている。お前が先に言い出しくせに、、


「にしても本当珍しいよなー。食堂に食べに来るなんて……」


 いや、俺の記憶では毎日食堂で一緒にご飯を食べいた記憶がある。凛乃花が去年まで1年生だったことを考えたら、今日がもしかして初めての食堂だった
のかもしれないな。
って、これは夢だしどこまで再現されてるか不明ではあるが、、


 まてよ?てことはもしかして凛乃花の言ってた一目惚れってこの日のことか......?四年前の話とはいえ、やばい、恥ずかしいわ。


勝手に自分で思って、にやける俺。いいだろ、あいつはアイドル的存在だったんだから!
  
 そんなことを思っていると凛乃花とふと目があった気がした。目があっただけどこんなにドキドキしてたんだな……


 懐かしさとともに俺はいい夢を見たなぁーと
しみじみ思う。


「よーし、悠人!1年生にダイヤの原石がないか発見しに行くぞ~!」


「さっきまで神童凛乃花だーって騒いでたのは誰だよ。 まあいいや、休憩終わる前にさっさと行くぞ」


 きっと、凛乃花への気持ちは再確認できたしもう夢も覚めるだろう。そんなことを思いながら食堂を出る俺。そしてついでに悠人。


歩けど歩けど夢は覚めない、


あれ?大切なことを気づかせてくれたところで夢は覚めると思ってたんだが……


 ……いったいこの夢いつ覚めるんだ??

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