【連載版】僕の初恋相手は人妻です
ダイエット(3)
「ねえ、真田くん私とエッチしよ?」
「真凛さん僕の話聞いてました?」
「ちゃーんと聞いてたよ?ダイエット手伝ってくれるんでしょ♡」
少しの沈黙の後、彼はこう言った。
「……もう、どうなって知らないですからね」
そう言った瞬間彼は私に覆いかぶさるように
そのまま私に体重を預けた。
そして慣れない手つきでそのまま強引に服を脱がされ、そしてそのまま快楽の入口へと2人で堕ちてゆく。
……
「あんっ、はぁ、あっ...お願い、真田くんの全てを私にちょうだい?♡」
……
初めは特に意識もしてなく初々しい高校生を
揶揄っちゃおうくらいな軽い気持ちだった。
だって、ランジェリーショップに初めて来た時の彼の反応なんてウブそのものだったから。
どこかの誰かさんに似ててね......
だけどだんだん真田くんと話してるうちに昔
感じたどこか懐かしくて、そしえ何故か儚い謎に湧き上がる感情が不思議と私に彼を意識させるようになった。
きっとそれが私とあっ君、私たち夫婦が見失ってしまった大切な感情だったから。
そのどこか懐かしい感情が欲しくて私は真田君をご飯に誘った。もちろん最初からヤるつもりなんてなくて、ただ彼を使って昔の思い出に
浸れればいいななんて思ってた。
だけど真田くんが私に対して別の感情を持っていることに気づいた。女の子慣れしてないからウブな反応なのかな?って思ってたけど全然そんなことはなく、私を見る目は本気で恋をしている目だった。これが勘違いなら私は相当痛い子だけど、29年も女をやってれば分かっちゃうんだよねぇ!
意外と女の子はそういうところに敏感なんだから!
私は旦那さんがいる身、本来ならちゃんとケジメをつけなきゃいけない、伝えないといけないのは私の方だけど寂しさを理由に私はそのまま真田くんと男女の関係になった。
真田くんにそこまでの勇気はきっとなかったと思うけど、その彼が作っていた壁を取っ払ったのは他でもない私。
純粋な高校生を不倫の渦に巻き込んで許させるはずがないっていうのも頭ではわかってた。
それでも私はまだ女の子でありたい。
可愛い、大好きだと言われたい、思われたい。
本当はもっと女性として見てほしい。
そうは言っても実際は既婚者のもうじき30歳......
高校生からしたらお姉さんじゃなくておばさんなのかもしれない。
だけどその高校生である彼の純粋な私への気持ちは嬉しかった。 
いつも冗談っぽくその言葉を聞き流しちゃってごめんね。
もう少し、もう少しだけでいい。
この爛れた関係を私は続けたい。
今私を必要としてくれているのは隣で気持ちよさそうに寝ている真田くんしかいない。
真田くんが私のことを好きな気持ちを利用してるだけなのもわかってるし、彼にはまだまだ
無限の将来があるのも分かってる。
でも私にももうこの感情を止めれそうにない。
誰にもバレていない。たった1回の過ちで私は終われるはずだった。
それなのに気づいたら勝手に彼にメールを送っていた。色々と知識の少ない彼にダイエットという私に会えるという餌をつけて。
私は一体どこに向かっているのだろう?
ねえ、教えて?
私はどうしたらいいの?
私が求めてるのは体を合わせるこの行為なの?
自分の寂しさを埋めようとしてるつもりが楽しさを感じ出した私はなんなの?
彼を利用して遊んでるつもりが......
隣で気持ち良さそうな寝ている彼が......
私ももしかして本当は......?
体は心地よい快感により疲れを感じている筈なのに私は一向に眠れそうになかった。
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