九十九異能者物語

白木飛鳥

第20話 海と山の関係

【EM DIA】の貫前さんやほかのメンバーと出会って
あっという間に僕らの会社のほうに戻ってきた。

うちの係長の弟さんである一宮東山《いちのみや とうさん》さん。
係長との違いは髪色とネクタイの色が
うちの係長は青、東山さんは緑ということぐらいでほかは変わらなかった。

 係長「まったく来るんだったら連絡すればいいのに・・・。」
 東山「いやいや、こいつらが新横浜行きたいって言ったのが今日だったからな。兄貴の会社もでかいな・・・。」
 係長「まぁな。お前らも会社建てたんだってな。」
 東山「今、本社探し中なんだよ。」
 係長「隣の部屋空いてたぞ?」
 東山「本当か・・・。ちょっと考えておこうかな・・・。」

 氷川「それにしても、東海、東山メンバー全員集合するなんてな・・・。」
 貫前「この子達が【幻獣異能者】さんたちか・・・。」
 鹿島「白虎の西野、朱雀の雀宮紅音。その保護者で姉の天音。青龍の青島、その保護者の雪柱と雪野だ。」
 貫前「じゃあ、私たちも自己紹介するわね。まずは貫前上野よ。こっちが建部近江《たけべ おうみ》。」
 建部「建部ちゃんって読んでね?」
 貫前「その隣が南宮美濃《なんぐう みの》。」
 南宮「よろしくね!!!白虎君、かっこいいね?本当に氷川が救ったの?」
 氷川「それはどういう意味かな?南宮君。」
 貫前「そこでパソコンポチポチしてるやつが水無飛騨《みずな ひだ》。」
 水無「あぁ、まぁ、よろしくな。」
 貫前「その隣が諏訪信濃《すわ しなの》。」
 諏訪「紅音ちゃんって御神渡り見たことある?」
 紅音「なんですか?」
 諏訪「あとで教えてあげるね。」
 貫前「その隣が家で言う鹿島みたいな役割の二荒山下野《ふたらやま しもつけ》。つまりみんなの突っ込み役にしていじられ役。」
二荒山「おい、どういうことだ?」
 氷川「たしかにそうだね。」
 鹿島「それもどういうことだ?」
 貫前「塩釜陸奥《しおがま むつ》。普段は仙台にいるけど会社が一つになったから今はこっちにいる。」
 塩釜「騒がしくてごめんね?青島ちゃん・・・。」
 青島「大丈夫です。騒がしいの慣れてるし・・・。」
 貫前「最後が、鳥海出羽《とりうみ でわ》。」
 鳥海「久しぶりに会ったら氷川が変わってなくてびっくりしたわ。」

総勢八人の紹介が終わってからみんなばらばらに話し始めた。
お互いの係長たちが仲がいいから、
その部下も仲がいいらしい。

 係長「みんな聞いてくれ。」
 東山「この際だから、東山・東海合併してみないか?」
 係長「お前らがよければなんだが・・・。」
 東山「突然のことだから驚くかもしれないがいい機会だとは思うんだ。」

 氷川「まぁ、この8人とは腐れ縁のようなもんだし、ほかのブロックの奴らよりも話しやすいから俺は反対ではないかな。」
 貫前「私も氷川と意見は一緒。反意はないわ。」

ほかの人たちも、もちろんぼくも異論はなかった。
会社名は【DIAMOでぃあも】という名前になったらしい。

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