九十九異能者物語

白木飛鳥

第18話 しろ、あか、あお。

係長の計らいで、雪柱さんたち3人は横浜に住むことになった。
龍胡ちゃんは、毎日のようにうちに来て遊んでいる。

  僕「龍胡ちゃん、横浜は慣れた?」
 龍胡「うん、慣れたよ。」
 紅音「それはよかった。」
  僕「まぁ、僕らも引っ越してきたばっかだから案内とかもできないんだけどね。龍胡ちゃんが慣れてくれたなら。」
 紅音「雪柱さんたちは?」
 龍胡「そういえば、氷川さんたちと会議だって言ってた。」
  僕「一応、氷川さんは【白虎】、天音さんは【朱雀】、雪柱さんは【青龍】の幻獣異能者の保護者だからね。」
 紅音「ってことは、もう一人いるってことよね?」
 龍胡「まぁ、確かに、【玄武】がいるんだよね。」
  僕「氷川さん曰く、幻獣異能者はほかの幻獣異能者を引き付ける力を持っているらしい。」
 紅音「ってことは、三人もいるから近くにいるかもね?」
 龍胡「探しに行ってみる?」
  僕「ご飯を食べたら、散歩がてら探す?」
 紅音「手がかりもないのにどうやって見つけるのよ。」
 龍胡「それもそうか。」

そのころ、氷川さんたちは・・・。

 氷川「氷柱君、横浜には慣れた?」
 雪柱「あぁ、おかげさまで慣れたよ。」
 天音「安心して、二人でデートできるよね?」
 氷川「まったく、天音ちゃんは失礼だろ?」
 天音「だって、3人見てるとほんとの家族みたいなんだもん」
 雪柱「それは誉め言葉だな。」
 氷川「そういえば、3人も幻獣異能者がいるってことは残る一人も近くにいる可能性があるんだよね。」
 天音「恐らく、一人で行動はできないし、20ぐらいの子だろうね。」
 雪柱「ただでさえ、横浜は広いし、人口もおおいからな。見つけるのは至難の業だろうな。」
 氷川「でも確実に現れるだろうね。」
 天音「そしてその子も・・・。あの子たちみたいに大切な人を・・・。」
 雪柱「まったく、異能者なんていないと思っている人間もいるというのにな。」
 氷川「まぁ、見つけたら、保護していこう。」

そしてご飯を食べ終わった二組はそれぞれのコンビで話していた。

  僕「そういえば、氷川さん。明日は何するんですか?」
 氷川「今度、一宮家に行くでしょ?」
  僕「はい。」
 氷川「それのための準備をしようかなって。」
  僕「僕も行っていいですか?」
 氷川「鹿島君と真清田君もいるけどいい?」
  僕「はい、全然大丈夫です。」
 氷川「いやぁ、女性陣も誘ったんだけどね。」
  僕「来ないんですか?」
 氷川「洲崎君から『スケベだから。』って断られた・・・。」
  僕「それは否定できませんね。」
 氷川「そこは否定してよ・・・。白虎くん。」
  僕「明日何時に集合ですか?」
 氷川「朝の10時に新横浜に集合だよ。」
  僕「わかりました。」

久しぶりにプライベートで氷川さんと出かけるから楽しみだ。

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