九十九異能者物語

白木飛鳥

第10話 名古屋に鯱あり

雀宮姉妹の一件から、1週間後「係」は正式に営業を再開した。
姉の天音さんは、玉前さんと香取さんの仕事を手伝っている。

妹の紅音ちゃんは、、、
 紅音「白虎くんは今日何が食べたいですか?」
  僕「そうだな、親子丼かな。」
 紅音「いいですね、じゃあ、作ります。」

氷川さんの考えで姉妹を一定の距離を置くことでそれぞれの自立を目的とするためにも天音さんは一人で過ごすことになった。
そしてなぜか、紅音ちゃんは僕の部屋に住むことになった。

 紅音「そういえば、今日はなんの仕事ですか?」
  僕「僕らは、、、三重まで行って捨て猫100匹の保護・観察」
 紅音「異能者係ですよねここ。」
  僕「そうなんだけどね。僕らが目立つようなことをすれば大変だもん。」
 紅音「確かにだれもここに二人の幻獣異能者がいるなんて思わないだろうね。」
  僕「確かそこには異能者係名古屋支部の人がいるって聞いた。」
 紅音「なんでわざわざ私たちがやらなきゃいけないのいかな?」
  僕「確かにね。」

そんなこんなで東京まで行ってそこから三重に着いた。

???「西野さんと雀宮さんですか?」
  僕「はい、西野白虎です。」
 紅音「雀宮紅音です。」
???「小国遠江《おくに とおとうみ》です。車へどうぞ。」
  僕「今日はよろしくお願いします。」
 小国「はい、でもよかった。氷川君から幻獣異能者が言ったよと聞いたときは怖い人だったらどうしようかと思ったんで。」
 紅音「名古屋支部は何人いるんですか?」
 小国「真清田さん、富士宮さん、浅間さん、三嶋さんも含めて9人です。まあ、四人は東京支部にも籍を置いてるので兼任扱いですが・・・。」
  僕「ほかには支部ってあるんですか?」
 小国「東京と名古屋は東海さんが管轄していますが、ほかは東海さんのご兄弟などがやってると聞きました。東京支部が東京、神奈川、千葉、埼玉、茨城を、名古屋支部が愛知、三重、静岡、山梨を管轄してます。そろそろつきます。」

「内務省異能者係名古屋支部」と書かれた看板がかかった部屋に着いた。

真清田「おう、白虎くん。紅音ちゃん。いらっしゃい。」
  僕「真清田さん。いるならいってくださいよ。」
 紅音「その節は・・・。」
真清田「いいよ紅音ちゃん。しゃーない。もう仲間なら水に流す。それより腹減っただろう。とうきょからはるばるお疲れだからな。」
 小国「ほかの方呼んできます。」

しばらくすると、ぞろぞろと歩いてきた。

真清田「紹介しますねー。これが名古屋支部のメンバーです。」
  僕「東京から来ました。西野白虎です。」
 紅音「雀宮紅音です。よろしくお願いいたします。」

名古屋出張が始まった。

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