蔵書一万冊を多分超えるであろう元書店員のお勧めマンガ

彦猫

その二十五 web連載マンガ

 な、だから面白いって言ったじゃん。言ったじゃん。
 俺の推薦するマンガにハズレはないんだよぉぉぉぉっ!
 わざと微妙に外したマンガを紹介することはあるけどな!
 ハズレではないがもにょるマンガを紹介することもあるけどな!


 とまあ彼方のアストラ受賞により、今回はネット配信マンガについて語りたいと思います。
 一応以前に追っかけてるマンガでもweb部門を載せましたが、今回は特に数作品にしぼって語りたいと思います。
 どこで読めるかはそれこそ検索してください。






・どるから
 作画はハナムラ、原作はなんとあの石井館長。
 おそらく女子格闘マンガで、最もリアリティのあるマンガでしょう。
 石井館長本人がトラック転生で、女子高生の肉体に憑依。
 傾いた道場の経営を立て直しつつ、バトルしたりアイドル活動したりというマンガです。
 いや、本職の空手家が言うだけあって、リアリティは抜群です。
 単に空手や格闘技の分野だけでなく、道場経営。これなろう系の内政チートにもつながるのかもしれませんが、実際にあったことを元にしているだけに説得力が抜群。
 他にも喧嘩の際は退路を確保とか、体重倍の男子選手相手はきついとか、技よりもまず凶器とか、本当にリアリティというか、実体験を元にしているところが草。
 現在三巻まで発売していますが、まだまだ話が大きく展開していくのはこれからでしょう。


・異世界おじさん
 17年間昏睡状態だった叔父さんが、実は異世界に行っていたという、これまたなろう要素のあるマンガ。
 おじさんはむっちゃ強いし魔法も使えるのだけれど、現実には学歴職歴なしの34歳。
 そこで甥っ子が選択した職業は、Youtuber。
 いや、この条件なら確かに有効なんだろうけど。
 それとは全く関係なく、おじさんのセガにかける愛が重い。
 おじさんはぶっちゃけオタク的外見なんだけど、可愛い女の子が描けないわけじゃなく、むしろかなり可愛い女の子も登場。
 幼馴染の眼鏡っ子とか、小学校時代のエピソードが妙にリアルでウケる。
 あとエルフさんね。こいつ絶滅危惧種のツンデレです。おじさんが悪いんだけどさ。


・付き合ってあげてもいいかな
 ガチ百合マンガ。しかもどろどろした部分が妙にリアル。
 主人公は実のところ、同性愛者ではないような感じもする。単に面倒くさい女かもしれない。
 これって美人だから許されるのであって、ブスだったら話始まらないね。
 相方はそこそこ可愛い愛嬌のあるタイプで、こちらは正確にはバイ。
 この二人の恋愛模様が、変な理想を描くことなく、生活感あふれる描写で展開されていく。
 初めて二人が体験するのも、けっこうあっさりと言うか、ちょっとめんどくさい展開で行われるしね。
 いや~、でもこういう百合マンガ好きだわ~。
 オクターブが許せる人には絶対にお勧め。許せない人の方が多いだろうけどさ!


 あと「明日ちゃんのセーラー服」は以前にもお勧めしたけど、相変わらず圧倒的に女の子が可愛いです。
 ワンパンマンはいまさら紹介するまでもないだろうけど確実に面白いです。
 それとなろう原作はとにかくweb連載が多いですね。
 とにかくなろう原作は、マンガ家ガチャでいい人を引けるかどうかが第一です。
 まあゲートみたいなのは、あの作家しか描けない作品でしょうけど。
 一番ガチャに恵まれたのは、web連載じゃないけど幼女戦記の人ですかねえ。
 あと転生したら剣でした、もかなりマンガ家ガチャでは成功した部類だと思います。


 最近始まった中では「狼は眠らない」がベルセルクしていて好感触。
 ただそもそもの問題として、縦スクロールタイプの見せ方はダメでしょう。


 デスマーチからはじまる異世界狂想曲。
 これ、マンガ家ガチャはハズレじゃないんだけど、もうアニメがね……。
 スマホ太郎、デスマ次郎と言われるほど、ひどいデキでしたわ。
 書籍版が改編多いおかげか、かなり売れているのが救いと言えるのかどうか。
 せめて盾ぐらいのクオリティでやってほしかった。いや、盾のクオリティはトップレベルか。






 マンガじゃないけど、今期はどろろが面白いですねえ。
 本来の結末を描いてほしいんですけど、手塚ってプロットとか自分の頭の中で完結させてる人だったし、メモ書きとかでも残してないんでしょうね。
 あったら映画の時にそれを活用したでしょうし。
 2クールらしいので、ぜひ最後まできっちりと終わらせて欲しいんですけど。原作は打ち切りエンドでしたし。


 本当はwebマンガはまだまだあるし、web小説原作の商業誌作品もたくさんあります。
 これお勧めとか、お勧めしてくれとか言われたら、いくらでも返事しますよ。感想待ってます。

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