【旧版】自分の娘に生まれ変わった俺は、英雄から神へ成り上がる

東郷 アリス

第129話 ーーーは不気味に笑う。



そこからは本当にすごかった。


いつももあまり喋らないため、外見何も変わりはしないが、一緒にお昼を食べている時のサラから出ているオーラがとにかくすごかった。とにかく、隣にいるとプレッシャーがものすごい。


これは明らかに機嫌が悪い。そう思いながらサラを見るが、俺は苦笑いするしか出来なかった。


「それにしても今日もエリナは来ない…か…」


最近エリナが少しおかしいのはわかっていたが、あのシルヴィアが怪しむ感じが少し気になる。トーナメント中に何も起きなければいいんだが…


俺は少し緊張感を持ちながらも、楽しいひと時の時間を過ごすのであった。






     ーーーーーーーー
《???視点》






「状況はどうだ?」


「はい、問題ありません」


「お前のやるべきことはわかっているな?」


「はい。トーナメントで決勝まで立ち上がり、その間に」


「間に?」


男は聞き返す。


「真実の眼を持つものを探し、そして束縛。出来れば英雄の娘も」


「そうだ。とにかく決勝まで勝ち上がれ。そして決勝は時間無制限。出来るだけ時間を稼げ。分かったな?」


「はい」


「では行ってこい」


「はい」


そして男じゃない方はその場から去っていった。


「シア、待っていなさい。私が殺ってあげる」


ーーーーエリナはフードを取って不気味そうに微笑んだ。

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