【旧版】自分の娘に生まれ変わった俺は、英雄から神へ成り上がる

東郷 アリス

第83話 シルヴィアの契約した理由



「あれっ、今私登場するので大丈夫ですよね?私結構タイミング良かったと思うのですが…」


「シルヴィア、空気読んで」


「ガーン!私がそのことについて話そうと思いましたのに!」


そして俺の髪の毛を指差す。 


うん、それはありがたいんだけど…


「…あのシア?この人は誰なの?」


あ、そういえばヨメナたちは知らなかったな。


「この精霊は…」「私は精霊神シルヴィアです!」


あちゃー、言っちゃったよ。 
説明するのがだるくなる…


「精霊神!?」


「何でこんなところに!?」


あっ、やっぱびっくりしますよね。


「それは私がシア様と契約したからです」


 

「えっ、シアって精霊と契約してたの…」


「知りませんでした…」


「精霊の神様と…」


そして三人は一斉に俺を見る。


「えっ、えーと…」


「大丈夫ですよシア様。私から話します」


「ゴッホン。ではシア様と私が契約した理由を話したいと思います。それは…」


ゴクリッ。
みんなが息を飲み込む。


「それは、シア様の可愛さに惚れたのと、シア様はかわいいので、シア様の安全を守るためです」


「それだけの理由でですか!?」


「すごいわ。シア…」


「シア様のお母様」


「何かしら?」
 

「私もシア様をお守りします。学校では任せといてください!」


するとヨメナも、シルヴィアの意図が分かったらしく…


「ええ、任せたわ。しっかりとシアに変な虫がつかないように頼んだわよ!」


「はい、頼まれました!」






そして俺たちの朝ごはんは、シルヴィアを入れて変な感じで始まった。


その後もヨメナとシルヴィアは、すごい仲よさげに喋って盛り上がっていた。


しかもその話が俺のことばっかで、聞こえた時には男ながらとても恥ずかしかった。


そしてついには、話の本題である髪の毛のことについてシルヴィアが語ることはなかった。


後から聞くと、俺のことで盛り上がって忘れていたらしい。







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