【旧版】自分の娘に生まれ変わった俺は、英雄から神へ成り上がる

東郷 アリス

第57話 ついに名前の由来が…



俺たちは、女湯のほうののれんをくぐった。


「うわぁ…」


「すごい…」


俺たちの口からは、次々と驚きの声がこぼれる。


なぜなら、外見と違ってこの温泉の中身、脱衣場はとてもきれいで、俺が前世で行った温泉の中でもピカイチな脱衣場だった。


何か知らないが、高級感が出て優越感に浸ることができそう。


「じゃあ、服を脱いで入るわよ」


ヨメナがそう言うと、俺以外のみんなが服を脱ぎ始める。


もうヨメナたち、いや、女の人が服を脱いでいるのを見るのに慣れてしまった。だが、女の人の裸に無関心になったわけではない。ヨメナの裸などを見ると、少し興奮する。


まぁ、これを見てくれている人も風呂系が三回目で飽きているかもしれないが…


とにかく、今回言いたかったことは、女の人が俺の前で服を脱いでいることに動揺しなくなったということだ。


「じゃあ、シアも脱ごうねー」


ヨメナは自分の服を脱ぎ終えると、俺にそう言って、俺の服を脱がしていった。


そして、ヨメナに服を脱がしてもらいスッポンポンになった俺は、自分の身体の成長が気になったため、自分の裸を少し鏡でのぞいてみた。


やっぱり、少し胸が膨らんだか?


そう思ったが、今はまだどうってことないだろう。将来的には困りそうだが。


 そんなことをしているうちに、みんなが服を脱いでスタンバイしていた。


「じゃあ、いくわよ…」


そしてヨメナが、温泉への扉を開けた。






   ーーーーーーーー






モワッ


ヨメナが扉を開けた途端に、温泉から何か独特な匂いと煙が漂って、俺たちのところまで流れてきた。


「ん?これはたまごの匂いですか?」


「えっ?」


セレスがたまごの匂いがすると言うと、みんなが、鼻を動かすように匂いを嗅ぐ。


「本当だわ。たまごの匂いがするわ」


とヨメナ。その他のみんなも、たまごの匂いを嗅ぎ取ったらしく、ウンウンと頷いている。


「皆さま、これで名前の由来が理解出来たでございましょう」


「えっ?キョウカさん?」


そう、そこにはロビーで別れた、キョウカさんが立っていた。


もちろん裸で。


「この温泉は、少し独特の匂いがしてございます。その正体が皆さまがおっしゃっております、たまごの匂いでございます」


「ここってたまごの温泉なのでしょうか?」


「否でございます」


「「???」」


謎だ。


「実際には硫黄というものでございます。硫黄温泉は、魔力回復や、肩凝りなどと言った、さまざまな効果を発揮してございます」


「匂いは少し気になるけど…硫黄温泉ってすごいんだ…」


「そうですね!匂いさえ我慢すれば、いいことづくしですもんね!」


「じゃあ、みんなも身体洗ってから温泉に浸かりましょうか」


「「「おーー!」」」


外で見せた「おーー」よりも、百倍元気になった「おーー」であった。






俺はその後、ヨメナに髪や身体を洗ってもらい、硫黄温泉に入ることにした。


何故かキョウカさんは、説明し終わった後すぐさまどこかにいってしまった。
誰かが「一緒に入らないの?」と聞いたら、ただ温泉について説明しにきただけだとのことらしい。それだけのために服を脱いできた意図がイマイチわからん。


まぁとりあえず、色々おかしなこともあったが、俺は温泉に浸かります!


そして俺は、温泉に浸かった。


「ふわぁ〜、気持ちいい〜」


「ふふっ、シアったら相変わらずおじさん臭いわね」


そう言いながらヨメナは、温泉に浸かりながら俺を抱っこのように自分の膝の上に乗せる。


俺の頭あたりに、ヨメナの大きい胸が容赦なく当たっている。


すごい恥ずかしいんですけど?


たとえ女の人の裸をたくさん見たことがあるからといって、でかい胸を押し付けられて平然に保てるわけがない。


これでも心は男だからな!


そのために今の俺の顔は、花林檎のように赤く染まっている。


だが、俺とヨメナは長風呂派だったため、この状態はしばらく続いた。


そして、みんなが温泉に浸かっている時に、ことは起こった。


「それにしても、ヨメナ様のお胸はとても大き過ぎです。どうしたらそんなに大きくなるんですか?」
 

「へっ?自然に過ごしてたらこうなったのよ。たぶん?ねぇ、セレス?」


「わ、私ですか?」


ヨメナにいきなり聞かれたセレスは、結構戸惑っている。結構可愛らしい。
だがセレスは、この中で二番目に大きな胸を持っているのだ。


序列でいうとこうだ。
大きい順にヨメナ、セレス、フィーナ、オシエ、俺、エリナの順だ。


ヨメナはでかすぎ、セレスはでかい、フィーナは普通、オシエはひんぬーということだ。
もちろん、俺の胸に期待した人もいると思うが、まだ六歳だから、胸はほんの少しだけしか成長していない。


まあ、この歳ででかくなるのも早いらしいが。
男の俺としては、あまりでかくならないでほしいと思っている。


だってあれだろ。
戦闘とか不便そうだろ?


「セレスさん、失礼します!」


「ひゃあっ」


オシエがセレスの胸を揉み始める。


なんかエロい…


セレスも少し顔を赤らめながら、たまにエロい声を発している。


不覚にも鼻血が出そうになってしまったぜ。


そんな時。みんなをヒートアップさせるような一言がフィーナさんから発せられた。


「そういえば、好きな人に揉んでもらうと大きくなると聞いたことがあります」


もちろん、オシエはそのことに食いついた。


「そうなんですか!?」


そう言って、俺の前までやってくる。


「シア様」


「はひっ!」


「私の胸を揉んでください!」


やっぱりか…オシエが好きなのは俺か…
だがしかし!今オシエに迫られたら限界がきてしまう!


だが、オシエは、そんなことを構うわけがなかった。自分の胸を大きくするために必死なのだ。


「ではお願いします!」


そう言って無理矢理自分の胸に俺の手を押し付ける。


その時についに限界だったのか、鼻血が吹き出て俺は意識を失った。


オシエの胸は小さいが、それでも結構な柔らかさと弾力があって、触り心地が良かった。



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