現実世界が嫌になったので、異世界で魔王の夢を叶えて来ます!

白星

第24話 獣人族

 リーゼに頼みビィナをお風呂に入れてもらった。
 俺はというと、リビングでサラと二人きりだった。

 「暮人様、紅茶です。」
 「あ、うん。ありがとう。」

 サラは何とかいつも通りにふるまおうとしてるがどこかまだ違和感があった。
 まぁ、今すぐにいつも通りは無理かな…仕方ない。
 俺は時間が解決してくれると思い、あえて何も言わなかった。
 サラが俺の向かい側に座りお互い少し落ち着いた。

 「それにしてもびっくりしました、まさかこんな所で獣人族に会うなんて…」
 「獣人族?それがビィナの種族なのか?」
 「はい、そうです。」

 前の世界で見ていたアニメでもビィナみたいなキャラがいたけど…それと同じ感じなのか?

 「まさか獣人族が人間のいる街に来るなんて…」
 「そんな驚くことなのか?」
 「はい、昔から長年にわたって獣人族と人間の関係は悪く、戦争が起こってもおかしくない状態でした。」

 なるほど…どうやら俺が思っていた以上に関係が悪そうだな。

 「ですが、近年はお互いの領地に入らないことを条件に争いごとは収まっていたんです。」
 「ん?じゃあ今、街の人にビィナが見つかったら…」
 「はい。殺されはしなくても、捕らえられるでしょうし、一緒にいる私達も危ないかもしれませんね。」

 え?俺達って割と危ない状況なんじゃ…
 サラの肝が据わっているのか俺が焦りすぎているだけなのだろうか…

 「なんにせよ、連れて帰ってきてしまった以上しょうがありません。今は、これからどうするかをみんなで考えましょう。」
 「すまないな。」
 「いえ、暮人様が優しすぎるのは重々承知ですので、いつかはこんな日が来ると思っていたので大丈夫ですよ。」
 「そう言ってもらえると助かる。」

 その後、サラと雑談をしてると、しばらくしてリビングのドアが開いた。

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