現実世界が嫌になったので、異世界で魔王の夢を叶えて来ます!

白星

第14話 朝

 カーテンの隙間から漏れた光の眩しさで起きた俺は異世界二日目を迎えた。
 こんな清々しい朝を迎えられたのはいつぶりだろうか?
そんなことを思いつつまだ完全に開いていない瞼を開きに洗面所へと向かった。
道中で何か台所からいい匂いがしたが気にせずに顔を洗いに向かった。
洗面所に着き顔を洗いタオルで拭き、歯磨きをしようとした時だった。
 洗面所のドアが開き寝ぼけたリーゼが入ってきた。

 「おはよう、リーゼ。」
 「おふぁよぉございまぁすー」

 まだ眠そうに返事をするリーゼを横目に歯磨きを続けた。
 歯磨きの間が暇に感じた俺はしばらくリーゼを見ていた。
 それにしても女の子の髪の毛ってどうなってるんだ?俺も寝ぐせはひどいほうだがリーゼはその非でもなかった。

 「どうかしましたか暮人様?」

 顔を洗って目が覚めたリーゼが見られていることに気づいた。

 「リーゼは朝が苦手なのか?」
 「はい、そうなんです…逆にサラは朝は強いんですけど夜がダメなんです。」
 「そうなのか…」

 夜が弱いのにあんな遅くまで俺のために頑張ってくれたサラに応えないといけないな…
 
 「じゃあサラのところに行くか。」
 「はい!」

 リーゼが髪を整え歯を磨き終わるのを待ち、二人でサラのいる台所へと向かった。

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