現実世界が嫌になったので、異世界で魔王の夢を叶えて来ます!
第7話 新たな始まり
魔王は俺たちに背を向け、何もない暗闇に呪文のようなものを唱えだした。
呪文は十分ぐらいの長いもので唱え終わった魔王は少し疲れた顔をしていた。
「よし、これで準備ができたぞ。」
そう魔王は言ったが俺には実際何も見えてないし聞こえすらしなかった。
両隣にいたリーゼとサラには見えているのだろうか?
「サラにはあそこに何か見えてるか?」
俺に力がなくて見えてないのか気になってしまい、左隣にいたサラに聞いてみた。
「えっ!い、いえ。私たちにも何も見えてませんよ暮人様。」
まさか俺が話しかけてくるなんて思ってなかったんだろう、サラは少し驚きながらも答えてくれた。
それにしてもリーゼもサラも俺と話しているときだけ顔が少し赤いような?
「そろそろじゃな…暮人殿、少し目を閉じていたほうが良いぞ。」
「…え?」
その瞬間、さっきまで薄暗かった空間が一瞬で光に覆われた。
慌てて目を閉じたがそれでも明るく感じるほど光が強かった。
「もう開けてもよいぞ。」
しばらくして魔王の言葉を聞いた俺は少しずつ目を開いていった。
まだ少し眩しかったがそんなことは気にならなかった。目の前にあるものに比べれば…
「こ、これは…」
「異世界へと繋がる扉ですよ暮人様。」
慌てている俺にリーゼは落ち着いた表情で説明してくれた。
なんとなく異世界に行くための扉とは分かっていたが…ここまで大きいとは思わなかった。
魔王の後ろにあるその扉は十メートル以上はあるぐらい大きかった。
「暮人殿、大丈夫かの?」
未だに唖然としている俺に神は心配そうに聞いてきた。
「…あ、はい大丈夫です。」
正直まだびっくりしているがさっきよりかは落ち着いてきた。
それにしても二人は全然驚いてなかったな…見るの初めてじゃなかったのかな?
特に気になることでもなかったので、俺は二人に聞こうとはしなかった。
「さて、暮人よ異世界に行く前に我とロータムから少しばかりのプレゼントだ受け取れ。」
魔王は黒、神は白色の炎のようなものを手から出してそれを俺に放った。
その炎のようなものは俺の体に入っていったが特に違和感はなかった。
「なんですかこれ?」
「それは異世界に行ってからのお楽しみじゃよ。」
「そ、そうですか…」
俺はこのプレゼントのせいで数々の事件に巻き込まれることをまだ知らなかった…
「では暮人よ後は頼んだぞ」
魔王の真剣なトーンの声に俺は少し気を引き締めた。
「暮人様、そんなに緊張しなくても大丈夫ですよ。」
「そ、そうですよ私たちもいますから。」
なぜかこの二人には敵わないと思うほど俺のことを見ているし知っている気がした。
「そうだな、今更緊張しても仕方ないよな…それじゃあ行くか!」
『はい!』
満面の笑みで答えてくれた二人を連れて扉のほうへ歩き出し、そして俺達は扉を通った。
今まで色々とあったがここからまたスタートだ。
こうして俺の新たな人生が幕を開けた。
呪文は十分ぐらいの長いもので唱え終わった魔王は少し疲れた顔をしていた。
「よし、これで準備ができたぞ。」
そう魔王は言ったが俺には実際何も見えてないし聞こえすらしなかった。
両隣にいたリーゼとサラには見えているのだろうか?
「サラにはあそこに何か見えてるか?」
俺に力がなくて見えてないのか気になってしまい、左隣にいたサラに聞いてみた。
「えっ!い、いえ。私たちにも何も見えてませんよ暮人様。」
まさか俺が話しかけてくるなんて思ってなかったんだろう、サラは少し驚きながらも答えてくれた。
それにしてもリーゼもサラも俺と話しているときだけ顔が少し赤いような?
「そろそろじゃな…暮人殿、少し目を閉じていたほうが良いぞ。」
「…え?」
その瞬間、さっきまで薄暗かった空間が一瞬で光に覆われた。
慌てて目を閉じたがそれでも明るく感じるほど光が強かった。
「もう開けてもよいぞ。」
しばらくして魔王の言葉を聞いた俺は少しずつ目を開いていった。
まだ少し眩しかったがそんなことは気にならなかった。目の前にあるものに比べれば…
「こ、これは…」
「異世界へと繋がる扉ですよ暮人様。」
慌てている俺にリーゼは落ち着いた表情で説明してくれた。
なんとなく異世界に行くための扉とは分かっていたが…ここまで大きいとは思わなかった。
魔王の後ろにあるその扉は十メートル以上はあるぐらい大きかった。
「暮人殿、大丈夫かの?」
未だに唖然としている俺に神は心配そうに聞いてきた。
「…あ、はい大丈夫です。」
正直まだびっくりしているがさっきよりかは落ち着いてきた。
それにしても二人は全然驚いてなかったな…見るの初めてじゃなかったのかな?
特に気になることでもなかったので、俺は二人に聞こうとはしなかった。
「さて、暮人よ異世界に行く前に我とロータムから少しばかりのプレゼントだ受け取れ。」
魔王は黒、神は白色の炎のようなものを手から出してそれを俺に放った。
その炎のようなものは俺の体に入っていったが特に違和感はなかった。
「なんですかこれ?」
「それは異世界に行ってからのお楽しみじゃよ。」
「そ、そうですか…」
俺はこのプレゼントのせいで数々の事件に巻き込まれることをまだ知らなかった…
「では暮人よ後は頼んだぞ」
魔王の真剣なトーンの声に俺は少し気を引き締めた。
「暮人様、そんなに緊張しなくても大丈夫ですよ。」
「そ、そうですよ私たちもいますから。」
なぜかこの二人には敵わないと思うほど俺のことを見ているし知っている気がした。
「そうだな、今更緊張しても仕方ないよな…それじゃあ行くか!」
『はい!』
満面の笑みで答えてくれた二人を連れて扉のほうへ歩き出し、そして俺達は扉を通った。
今まで色々とあったがここからまたスタートだ。
こうして俺の新たな人生が幕を開けた。
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