もしも末期大日本帝国にミリオタが転生してみたら

友智 コウ

第二話 誰かさんのお陰で 中編

 ふぅ と 辺りを見渡せば 書類の山と申しわけない程度の珈琲の匂いのみ
終わりが見えない事務処理を着々と終わらす。
だが 不自然に思う事がある。 それは、なぜ憲兵に向けて 青年将校が発砲したのかだ
確かに史実どうりに 事が運べば、昭和維新を掲げる青年将校が二 二六事件が起きるのは、
時間の問題だが 余りにも青年将校のアクションが早すぎる。  
「大佐殿  大丈夫ですか?」
山本は、また 身体でも壊したかと心配になっていた。
「大丈夫だ だが 少し気になる事が何個かあってね」
山本は、矢野の疑問手を聞いてきた。
「うん  一番の謎は、何故を発砲したのかだ」
発砲は、確か 自衛と応戦の時と 一部例外の治安維持活動のみだったはず。
発砲の目的は、よるけど 憲兵に発砲した 青年将校や一般の将校は、罪状や現場の状況によるけど
重くて 死刑か 懲役部隊送りになるのが 一般的だ。 もしくは、軍刑務所に収容されるかの何方かだが
これは、あくまで史実の大日本帝国の通例というよりも 暗黙の了解だったはず。 
まぁ こちらの大日本帝国の暗黙の了解は、知らないけど 史実とほぼ一緒だろう 多分。

だが 今回のは、不自然過ぎるのだ 書類を見る限り。
山本が強張った表情で言う。
「確かに 憲兵に向けての発砲は、例外以外ほぼ 重刑ですから 普通 いや伍長でもさえも発砲を躊躇ちゅうちよしますよ」
普通なら躊躇ちゅうちよするが普通だがなぁ 考えているうちに二つの仮説が生まれる。
一つ目は、民間人を守ろうとしていた。
二つ目は、憲兵隊の治安維持活動の妨害。
この何方かだけど 状況は、本人たちに確認しないと状況が掴めないのは、明確だった
「君の言う通りだよ だが 深く追及しても 起きた事実は、もう変えられない 今は、事務処理を頑張ろう」
山本は、はいと言うだけで 再び 書類の海へと沈んで行く二人だった。






一方で二人が書類の海へと沈んでいる中で 陸軍参謀本長は、頭を悩ませて居た。
作戦局内でも 派閥争いが激化している。 主に、皇道派と統制派の争いだが 作戦局としても派閥争いを
抑えられて居ないのが現状だ。
 抑えられて居ない時に起こった 今回の発砲事件は、憲兵課の報告によると 
陸軍青年将校の皇道派グループの人間の可能性が高いとの事だしなぁ

本当に頭を悩ませる事件であった。

「コンコン 軍医の林です。  要件があり 伺いに来ました」
「入れ」
予想がいの事に戸惑う 参謀本部長だった。
「お久しぶりです。 矢野真吾やの しんご参謀本部長殿」
真吾は、久しぶりに出会った  軍医の林との再会を大いに歓迎した。
再会をしそしむ中で ある 報告したい事があった。
書類を渡された 真吾は、絶句する。
「おい 嘘だろう なぜ 娘が 記憶喪失をしているのだ?」
声を荒げる 真吾 それを追い打ちを掛けるごとく 林は、言う。
「報告書に書かれてる通り 矢野芽依大佐殿は、記憶喪失をしていますが 日常生活と軍務には、
支障は、ありませんが 、、、、 恐らく 思い出や記憶がほぼ 失っている可能性があります。」
真吾は、 先程の怒りよりも 虚しさが胸を締めっけてられていた。
「報告書は、 以上なりますが 少し不可解な事が」
林野問いかけに直ぐさま 反応する 真吾
「何と言えば良いのか分からないですが 発見した 矢野芽依大佐の副官によると ドアノックをした際に
急に倒れたらしいです。  状況は、分からないですが 恐らく狙われて暗殺可能性があります
ご注意下さい 参謀本部長」
真吾は、「報告書ありがとう」とだけ いい 先程の頭を悩ませて発砲事件ることよりも
自分の娘の記憶喪失と言う大きな問題に直面するのだった。






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