そこからはじまる恋!

成瀬瑛理

愛と狂気の狭間3

「ふふふっ。先輩の体、意外に感じやすいんですね。乳首を舐めただけで、こんなに先は堅くなってますよ? 嘘つきですね。でも、そこが可愛いです。わかります? 自分でもここが感じてること――?」

「やっ、……やめろ……!」

 縛られた手をほどこうと暴れると、ネクタイが少し緩んだ。するとアイツがベルトをキツく上に締め上げた。

「うぐっ……!」

 両手はさらにキツく上に締め上げられた。あいつはそんな俺を上から見上げながら、ニヤリと笑った。

「いいですね、足掻けば足掻くほどピンでとめられた蝶みたいに素敵です」

「なっ、何をばかなことを…――! お前は一体誰だ……!? 俺の知っているアイツは、こんな奴じゃない……!」

 俺は阿川に向かってそう言い放った。すると、あいつは再び表情を変えた。

「何を言っているんですか? これが本当の俺です。俺は貴方の前で仮面をつけてただけです。でもこうなると、もうそんなことどうでもいいですね――?」

「なっ、なに……!?」

「貴方が俺の気持ちを煽ったんですから責任とって下さいよ。俺はずっとこの気持ちを押し殺して貴方に接してたんですから、それなりに責任をとってもらわないと困りますよ?」


「せ、責任だと……!? 何故俺がお前に……――!」


 カッとなって言い返すと、あいつはいきなり下半身に手を置いてきた。ズボンの上から触られると、体がビクッと反応した。

「葛城さんはここも感じやすいんですね。 ホラ、自分でもわかりますか? こんなに堅くなって、なんだか厭らしいですね――」


「や、やめ……! やめろ阿川っ……! くぅ……!」


 あいつはズボンの上に手を置くと、そのまま上下に触ってきた。その快感は、今まで感じたこともないくらいのスリルと快感の連鎖だった。上下に触られると口からヨダレが流れた。こんな快感は今まで感じた事もないくらいの凄い快感だった。それを同じ男に引き出されている。それも阿川に――。その屈辱と紙一重の快感に俺は流されようとしていた。

「ぁっ……! あっあっ……! んん……! やめ……! ぁ……阿川っ……! そこ……やめっ……! んんっ……!」

 あいつは俺の性器をズボンの上から上下に擦って快感を与え続けた。その度に俺は、わけもわからず体を捩らせては瞳から涙を流した。 

「どうですか葛城さん。そんなにこれが気持ちいいですか? あのメス犬は貴方をここまで、気持ち良くさせてあげましたか?」

「っあ……! 違いますよね。貴方は今、俺に感じてるんですよ? ほら、ここをこうして貴方をね…――」


「ああっ……!!」


 あいつはさらに激しく、手を上下に揺すった。その快感に口からヨダレを垂らすと、首を横に振って俺は悶えた。



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