そこからはじまる恋!
二人きりの駅8
泣き伏せる葛城に阿川は優しく声をかけると、肩に自分の手を置いた。 
「だめですよ葛城さん、俺みたいな後輩に簡単に頭を下げちゃ……! 葛城さんは俺よりも先輩で、俺の目標だった人なんですから、カッコいい葛城さんのままでいて下さい……!」
「っ……阿川……!」
「課長や周りが葛城さんのことを悪く言うなら、2人であいつらを見返してやりましょうよ…――! 俺、今度はもっと要領が良い男になって貴方を全力でサポートします! きっと葛城さん良い気分じゃないですけど、俺はそれでも貴方を支えたいんです……!」
「阿川っ……! おっ、俺はお前を……!」
「もう良いんです、葛城さん。俺に全部話してくれて有難うございました!」
「っ……っう……!」
葛城は目の前で惨めにも泣くと、そこで肩を震わせて泣き続けた。そんな彼を阿川は名に言わずにそっと抱き締めたのだった。
――俺は阿川に抱き締められると何故か安心した。不思議だ。こんな奴に急に抱き締められて、安心するなんて……。
モゾっ 
「ん?」
その瞬間、体に微かに妙な違和感を感じた――。
「だめですよ葛城さん、俺みたいな後輩に簡単に頭を下げちゃ……! 葛城さんは俺よりも先輩で、俺の目標だった人なんですから、カッコいい葛城さんのままでいて下さい……!」
「っ……阿川……!」
「課長や周りが葛城さんのことを悪く言うなら、2人であいつらを見返してやりましょうよ…――! 俺、今度はもっと要領が良い男になって貴方を全力でサポートします! きっと葛城さん良い気分じゃないですけど、俺はそれでも貴方を支えたいんです……!」
「阿川っ……! おっ、俺はお前を……!」
「もう良いんです、葛城さん。俺に全部話してくれて有難うございました!」
「っ……っう……!」
葛城は目の前で惨めにも泣くと、そこで肩を震わせて泣き続けた。そんな彼を阿川は名に言わずにそっと抱き締めたのだった。
――俺は阿川に抱き締められると何故か安心した。不思議だ。こんな奴に急に抱き締められて、安心するなんて……。
モゾっ 
「ん?」
その瞬間、体に微かに妙な違和感を感じた――。
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