Jack of all trades ~主人公ポジションを奪います~

フランク 相川

第四十一話 ラストミッション

結婚式当日
時計の針は11:50を指し、カチカチと音を鳴らしている

夜のため今俺はかなり眠い。
時計塔の上は風が気持ちいいな。
たく、なんでみんなも時計塔に上りたいと言ったのか。

どうやら不審な動きをするものがいるらしい。
数は10人程度。人殺しはしたくないので戦闘不能にして、捕獲する。

ペストマスクをつけ、帽子をかぶり、活気のあるこの街を眺める。

「おい、そろそろいくぞ。」
「早くしないと、彼らが危ないよ。」
「そうですね。下手すれば客にも危害が及ぶかもしれません。」
「どうするんだ、今から行くか!」

ようやくミッションがクリアできるんだ。
少しはゆっくりしたい。
まぁそんなことはできないんでコートを羽織り、手を少しだけ開いた。

「“ジャックオブオールトレーズ“。データベースにアクセス。ファイル名”拳銃” S&W M29 6インチ オリジナルカスタム使用」

俺はつぶやくと、銃を取り出しマガジンをいれた。

「行くか。」

俺はそういうと、時計塔から落ちた。
下には人はいなく、皆結婚式の方に行っているようだ。

下りると真っ先にお城の近くにある教会に向う。
そこは光が届きずらい場所だ。
敵が潜伏するとしたらそこだろう。

忍び足で歩いていると3人の影が70m先で見えた。
ビンゴ!俺は尻尾を出し銃を構える。
銃はゴム弾のため相手を痛めつけるだけで殺しはしない。

『三人の人影が見えた。場所はやはり教会だ』

俺はマスクにあるインカム装置でみんなに居場所を知らせた。
名前が分からないため右からABCと呼ぶことにする。
深く息を吸い、深呼吸する。
そして引き金を引いた。

ぱしゅんと軽い音がして、男Cは倒れた。残り2人。
音は特殊な弾丸で極力出ないようにしている。

”ジャックオブオールトレーズ”データベースにアクセス。ファイル名”CQC”
俺は銃をホルスターにしまい、敵に近づいた。

「くそ!これでもくらえ!」

男Aはナイフを取り出すと俺の胸に向って突き刺す。
体制を男Bに近づけながら、ナイフを避ける。
その後男Bに回し蹴りをし、男Aに膝蹴りをかました。

残りは恐らく7人。
すまないが俺のミッション成功のために、ちょっとの間眠ってもらうぞ。

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