Jack of all trades ~主人公ポジションを奪います~

フランク 相川

第二十話 ロミオとジュリエット

「じゃあ、アルバとニグリオスさんは夫婦ってことでいいのかな?」
「「……」」
やっべ、変なこと聞いちゃったかな。
俺は謝るとアルバが言った。
「多分ご主人様は向こうの世界から来たんですよね。
 知らないかもしれませんが。悪魔と精霊族って本来は敵対しているのですよ」
ロミオとジュリエットやん!
「タイトル回収お疲れ様。」
メタいぞ恵奈賀。
「つまり、お二方は愛し合っているが結婚できないと。」
「まぁ、そういう事なんだ。だからこうして隠れて会っているってわけ」
なんかロマンティックやなぁ。
まぁ、俺らにはあんまり関係ないからなぁ。
そう思いながら気を緩めていると、
「実は今君たちの戦争はもともと僕たちの種族の戦争だったんだ」
前言撤回、めちゃくちゃ関係あるわ。と思った。
「平和条約でも結べればいいんだけど。」
「ヘ、ヘイワジョウヤク?」
え、この世界には平和条約ってないの?
どうやらこの世界の戦争は武力によって勝ち負けが決まるため、
講和条約的なものはないらしい。
「そういえば君たちは何という種族なのかな?」
「「(電子世界の)人間です」」
「に、人間なのか?」
「ええ、人間です。安心してください、別にあなた達、悪魔に興味なんてありません。
 まぁ、強いて言うならその巨体でどうやって飛んでいるのか気になりますがね。」
「はぁ、アルバのご主人様は変わった人だね」
変わっているだろうか?興味のないものは本当にどうでもいいという俺の意見はおかしいだろうか。
「そうだ!ヤガラス君、君にお礼がしたい!いいかな?」
まぁ、もらえるものはもらいますけど。
「では、魔石の場所が知りたいんですけど。」
「なら、これをあげるよ!」
ドサッ!
わぉ、17個ぐらいあるぞぉ!
どうやら目標達成のようだ。
「ありがとうございます!
 では、私達はこれで。」
「必要な時はいつでも呼んでくれ!」
「私たちが駆け付けます!」
ありがたきお言葉。
「じゃあ、帰りますか!」
「そうね。では、さようなら。」



なぁアルバ。
どうしたの?
あいつらが夫婦に見えるのは僕だけかな?
絶対に違う。
そうだよな。あいつらにはなんか防護魔法みたいな何かがあるもん。
最近の若者は恐ろしいわね。
恐ろしい子!




作者です!
今回で二十話まで行きました。
最初にも言っていますが完全に処女作です。
何か間違っているところがあれば遠慮なくコメントで言ってください。
お気に入り登録などしてくれればありがたいです。
コメントも打ってくれるとやる気がアップするので。
今後ともよろしくお願いいたします^^

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