Jack of all trades ~主人公ポジションを奪います~

フランク 相川

第十八話 森とお嬢さん!

どうやらこの森はそこまで危険ではないらしく、
ウルリッヒさんが許可をくれました。
「ここから
 どこ行くんだっけ?」
「あっちだよ。」
こいつ、覚えてないんかい。
まぁ、とりあえず行くか。


「ねぇ、本当にこっち?」
「大丈夫……なはず……。」
その瞬間、何か
”ジャックオブオールトレーズ”データベースにアクセス。
ファイル名 ”ハイパーセンス”
『五感の中から一つ選んでください。』
えっと、嗅覚。
うっ!
「え、どうしたの?」
は、吐き気が!
どうやらジャクトレは使うと自分にも何か起こるらしい。
やっばっ……。
「だ、大丈夫?」
今しゃっべったらダメだ。
頷いておくか。
「そ、そう。ならいいんだけど。」
ふぅ、少しおさまった。
よし、匂いを嗅ぐか。
クンクン
あぁ、これ完全に血だわ。
鉄臭いし。
「恵奈賀、ここで待っといて。」
「え、うん。わかった。」
んじゃ、行くとするか。
ガサガサ
「Oh shーー」
目の前には大きな猪がいた。
口元には血がついている。肉食か?
これは理系としてアレクサンダーに注意しないとな。
よく見ると
なんか女性が倒れてね?
ひゅぅぅぅう!
なんかやる気出てきた。
おっ、突進してきた。
カチッ
”ジャックオブオールトレーズ”データベースにアクセス。
知識追加 ”射撃”
頭痛いけど
そこまでじゃないな。
引き金を引くと猪?はドシッという音と共に倒れた
おぉ!
初めて狩りしたわ。リアルモンハン
でも、なんか申し訳ないなぁ。
そう思い、俺は手を合わせた
まぁ、パソコンの中なんだけど。
一応、俺らAIだけど生きてるからね。
「恵奈賀!もう大丈夫だぞ。」
「うん。」
テテテッ
とかいうかわいい擬音がついているんだろうなぁ。
実際かわいいのである。
「大丈夫ですか、お嬢さん。(キラッ)」
「ありがとうございました。」
「こいつ……。」
何やら殺気を感じる!
「だ、大丈夫ですけど、あなたの方こそ大丈夫ですか?」
「ええ、問題ありません。」
「助けていただいてありがとうございます!」
「フッ!当然のことをしたまでです(キラッ!)」
ここで、いいところを見せていくぅ!
「それよりも怪我をされているようですが、大丈夫ですか?」
見てみると打撲や擦り傷、切り傷などかなり傷を負っている。
「ええ、大丈夫……いっ!」
いたいんかい。
まぁ、応急処置ぐらいはやるか。
面倒だからはしょるか。
本を書く作者も大丈夫だろう。
アレクサンダーがなんか本書くって言ってたし
知識追加 ”応急処置”


作者:マジ感謝です^^
アレクサンダーくんもありがとう!


ここで!
俺こと、谷鴉くんの誰でもわかる、応急処置の仕方ぁ!
パチパチパチィィ!
読者のみんなは”3分ク◯キング”の曲でも流してくれ。
まずはこの腕の骨折から!
この娘は前腕だね。
「吐き気がするかもしれませんので気をつけてください。」
「は、はい」
タオル持ってきておいてよかった。
後は……。
「恵奈賀、まっすぐな木の棒を何本か持ってきて。」
「はい!」


「持ってきたよ!」
「グラシアス!」
さぁ、これで腕を固定します。
そしたらタオルを結びましょう。
終わり!閉店!
見ているみんなは近くにある雑誌などで固定してもいいぞ。
まぁ、こっちにはないんだけど。
「あ、あの、これは……」
「あぁ、応急処置ですよ。」
「あ、あの私、回復魔法使えます」
……
先に言ってぇ。



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