Jack of all trades ~主人公ポジションを奪います~

フランク 相川

第十七話 ラッキースケベの起こし方

「出来ました!」
いやー、ジャックオブオールトレーズ
すごいね!
まさか戦闘機の設計図を作るとは思わなかった。
ついでに他の乗り物の設計図も作ってしまったぜ。
説明すると
今回の戦闘機の動力源は魔石だ。
俺の仮説はどうやらあっているらしく、魔石は魔力波を半永久的に出せるらしい。
しかし、永久的に出せても一度に出る量が魔石の大きさによって変わるらしい。
そこで今回俺は、魔石を取ってこなければならない。
あとは、周辺機器の材料だ。
今日は疲れた。

「おはよう。」
「ん?ここは……
 あぁ、作業部屋で寝ちゃったか。」
確か今日は洞窟に行くんだっけ。
準備しなきゃ。
「……。」
「ん?なに、どうしたの?」
「着替えたいんだけど……。」
「あぁ、ゴメン。
 終わったら玄関まで来て。 
 待ってるから。」
そうだ、
主人公補佐の仕事しないと。
今日は何しよう。
あれやるか。
ガサゴソ
どこだっけ。
おっ、あったあった!
【線と洗剤!!!】
こいつらで、ラッキースケベを狙う。
やれるか?

「お待たせ。」
「おっ、来た。」
「行く前にやりたいことがあるから。少しいいかな?」
「いいけど、何するの?」
「ちょっと来て。」

ただ今、朝の10時です。
今回は特別に訓練に出なくていい許可を頂きました。
ここは、城の中にある廊下なんですけど。
ここにちょうど、悠人とソフィア様が仲がよさそうにしゃべっております。
しかし、彼らの7m先にはなんと物置にあったピアノ線みたいなものと、洗剤によってヌルヌルになった床があります。
「ねぇ、こんなの成功する?」
「転びはする。あとは主人公補正を信じるしかないね。」
さぁ、残り後2mもありません。
一体何が起きるのか楽しみですね。
ここで久しぶりの
3、2、1……
「きゃっ!」
「そ、ソフィアさん!」
で、出ましたー!
なんと、悠人の手には一国の姫君の胸がぁぁぁぁあ!
さらに!彼の頭はスカートの中!
いやぁ、一体全体どうすればこのような体制になるのか。
おっと、姫様の顔が赤くなっております!
「あっ、あっ、あのぉ、
 い、息が、 ッ!」
どうやら姫さん。タイヘンなことになっております。
ガバッ!
「あ、そ、ソフィア、さん……。」
「バ……」
「ば?」
「バカ!!!」
まさか、リアルで「バカ!!!」を聞くことができるとは。
世の中は不思議ですねぇ。
あらら、姫さん行ってしまいました。
「い、行っちゃった。
 ……黒だったなぁ。」
なぁぁぁにぃぃぃぃ!?
あの姫さんが黒のパンティーだとぉ!?
OH MY GOD!!!!!!!!!!!!!
小生、少し興奮してしまいました。
おっと、いかんいかん。
俺にはあの子がいるのに。
「矢田部。」
「ん?なに?」
「……。い、行くよ!」
「?はい。」

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