第十四話　敵の主力兵器

コンコン
「ん？入れ。」
「失礼します。」
「そう、硬くせんでいい。」
「あっ、そう？じゃあ、ええわ。」
「うん、やっぱ戻して。変えすぎや。」
「あ、はい。」
やっぱ王様、いいツッコミするね。
「して、何用だ。」
「実はですね。気になることがあるんですよ。
　敵の戦における一番強いところって何ですか？」
まぁ、一番大切な情報だよね。
情報こそ最大の戦力だからな。
「おー、いい質問だ。
　実は、敵にはどうやら”鉄の鳥”がいるらしいんだ。」
あぁ、戦闘機ですね、わかります。
なんで、神様アレクサンダーはこんなめんどくさいことをするのかな。
「どんな見た目何ですか？
　あと、攻撃方法でもわかればいいんですけど。」
まぁ、王様の話は長いからようやくすると。
・金属でできている
・速く飛ぶ
・大きな矢を飛ばす
・うるさい
・お酒飲みたい
だった。
いやそれ、戦闘機やないかい！
はい。
せ、戦闘機かぁ。
どれかなぁ。（ミリオタ全開）
でも、そのままにしたら大変なことになりそうやな。
ただでさえ異世界来て精神的にきついのに。
未だに夢か何かなんじゃないかって思うもん。
まぁ、ストーリー的に作った方がいいのかもしれないけど。
まぁ、まず資金だよな。それに土地とか。
作り方はアレジャックオブオールトレーズでわかるしなぁ。
「王様。いくらか資金提供してくださいませんか？
　できれば土地も。」
「何に使うんだ？」
「その”鉄の鳥”とやらを打ち落としたいと思います。」
「ん～。よし、いいだろう。だが約束してくれ。必ず打ち落としてくれ。」
「はい！ありがとうございます！
　では自分は早速作業に取り掛かりたいと思います。」
「あぁ、待て待て。」
「？」
「少しは酒に付き合ってくれ」
「あ、はい。」

　　　　～島崎　視点～
王様に呼ばれたけど何かしら。
コンコン
「お～！入れ入れ！」
「し、失礼します。」
「おぉ！エナガちゃん来たぁ！」
「や、矢田部！？どうしたの？」
「いやぁ、こやつがいつも顔がひきつってて可哀想に思ってな。」
「なんか、すみません。」
「いやいや、構わん。我も楽しいひと時が過ごせた。」
「んで、なにか用事ですか？」
「部屋まで運んであげてくれ。」
えぇ、やだなぁ。酒臭そうだし。
「エナガちゃんもどう？飲む？」
「いえ、結構。ほら、肩持って。」
「Yes MOM！」
「はいはい。」
はぁ。
まったく、なんで私が。
でも、矢田部のこんな表情初めて見たなぁ。
ちょっとかわいいかも。
「うわー！お胸ない！」
「死ね！ちゃんとあるわ！」