天馬くんと美方さん
水着って、なんなの?
僕、鹿野天馬はぽっくり高校の2年生で天下無敵の図書委員!なんで図書委員が天下無敵なのかって?それはこの高校では各学年で2人しか図書委員が選ばれないから、そして選ばれるとしても立候補からの選出ではなく何故か学年主任がくじ引きで決めるため倍率が高いから。
そして!!
「去年わが高校に降り立った天使!八人美方さんがな・ぜ・か!くじ引きなしで図書委員に選ばれたからっ!!」
委員会決めの時間は戦争といってもいいほど地獄の様相を極めた………。他の委員会には誰も立候補しないくせしてお昼休みに先生に図書委員にしてくれと懇願しにいく馬鹿な男子が殺到!!止める者は簀巻きにされ、窓から放り投げられていき、お昼休みが終わる頃には2年の大多数の男子が先生への懇願を済ませていた!
もちろん僕も喜んで懇願したとも!!
そして、そして……!!
「僕が念願の図書委員に選ばれたってことさーーーー!!!」
はーーーーっはっはっはっは!!
紹介終わり!!
「まぁ、お昼休みに全ての男子の弁当に毒を盛り、全ての男子を5時間目が終わるまでに早退させた上で「いないのに勝手に決めちゃ悪いですよ!僕がやります!」と全く理にかなってない言葉で先生を丸めこんで図書委員になった君に男子達を馬鹿と言える権利はないのだけれどね」
「辛辣ぅ!!でもそういうちゃんとしてるところも可愛いね!さすが八人さん!」
もう可愛いんだからぁ!
そんな僕の上天気な言葉に苦笑いの彼女はため息までついて
「もう、強引よね男子って。そんなに血眼になる必要がどこにあるのかしら」
そんなことを言う。
なんてこと聞くんだっ!!
「それは八人さんが可愛いからお近ずきになりたいからに決まってるじゃないか!」
当たり前すぎて涙すら出てくるね!
「お得意ね相変わらず……」
「はい、というわけで!この物語は八人さんと僕の甘い甘い学校生活の物語です!!」
「あなた誰と話しているのよ。そして、そんな展開は100%あり得ないわ」
えぇ!?甘い甘い学校生活じゃないのぉ!?僕期待してたんだからそういうのないと困るよ!?
「甘かったら逆に私も困るわよ、あなたのことは友達としか見ていないんだから」
ひどぉぉぉぉい!!!
なーんて話は置いといて!
「ってことで今日は選ばれて初めてのお昼休み(委員会常務後の暇な時間)だけど、何話そうか?僕君とならなんだって話しちゃうよー!」
「なんかあなた、切り替えも早いのね」
「惚れてもいいんだよ?」
「惚れられたいならまずその腐った脳ミソをなんとかしなさいな」
「相変わらず厳しいなぁ。でもそこも好き!」
「はぁ………。早く進めなさい」
「あー、はい。ってことで何話します?」
「そうねぇ、初めだしなにか当たり障りのないものでもいいんじゃないかしら。最初からぶっ飛んだ内容だと後から話題にこまるでしょうし」
「じゃあ!夏も近いし水着について話そうか!?」
「……あなた。遠慮という言葉を知っているかしら」
「へ?これでも遠慮してるんだよ?」
「失礼したわね。君に常識を聞いたのが間違いだったわ」
「えぇ!?そんなこと言わないでよ悲しくなるでしょ!」
「まぁいいわ、もう……」
「さて、では改めて水着について話そう!」
「水着、といえばあなたに好みはあるのかしら?」
「あれ、結構乗り気?」
「は、はぁっ!?あ、あなたが始めた話でしょう!?何故私が乗り気にならなきゃいけないのよ!」
「ふぅーーん」
「な、なによ……」
「いーやなんでもないよー?」
「んもぅ!さっさと始めなさい!あなたの好みはなんなのよ!」
「やっぱりビキニはいいですよねぇ!あ、ビキニはビキニでもバンドゥやオフショルダーやノンワイヤーが最近きてるんですよー!あ、でもでも王道でフリルとか、パレオ巻いてるのも控えめって感じがして好きなんですよねー!なんといっても体型との相性もありますからそれも込みで選べと言われれば何千通りでも好みが生まれちゃってなかなか決められないなぁー!!
あぁー!!そういえばラッシュガードもいいんですよ!引っ込み思案な女の子が肌の露出を気にしてつけるあれ!すっごい健気な感じがして大好きなんですよ!八人さんもそう思いません!?まぁでも八人さんだと何着ても似合いそうだなぁ!あ!そうそう短パンも捨てがたいですね!軽く遊びに来た女の子が水をかけあって「きゃあ濡れちゃう」とか言ってるところなんて天国以外のなにものでもないですよ!あーーー決められないなぁ!まぁ間をとって競泳水着ですかね!!競泳水着はスタイル抜群な人が着ると最高の水着なんですよ!皆露出露出言うけど、「見えそうで見えない」が結局最強なんです!競泳水着否定するやつなんてわかってないんですよ!僕はやっぱり競泳水着が一番好きですね!」
「……………」(八人)
「……………」(鹿野)
「……………」(八人)
「……………八人さん?」
「ねぇ鹿野くん?」
「な、なに?」
「こういう場合って精神病院に繋がる119か警察に繋がる110、どっちがいいかしら?」
「ちょっストップぅ!どっちもダメだよなんでそうなるの!?」
「そうなるでしょう!?逆になんでそうならないのよ!」
「それじゃあ僕が人格破綻者みたいじゃないか!」
「そういってるのよ!今さら気づいたの!?」
「とにかく病院も警察もなしだよ!ってえ?あ、やめて!携帯出さないで!やめてぇぇぇぇぇ!!!」
【数分後】
「はぁ………。なんとか宥めることに成功した………」
「まぁ、通報は見送ることにするわ。……昼休みまで」
「昼休みまでって言った!?言ったよねぇ!?」
「うるさいわよ?静かにしなさい」
「くそぉ……」
「さて、変態さんの意見はさておき女子にとっては水着ってあんまりいいものじゃないのよ?」
「えぇ、そうなの?」
「そうよ。特に彼氏持ちは大変よ?一度彼氏に海に行きたい、プールに行きたいと言われれば体型を絞って可愛い水着を選びに行って可愛い水着が入らないこともあってさらに絞ってその水着で海やプールに臨むんだから」
「た、確かにそれはきつい!」
「だから君が勝手な妄想をするのは勝手だけれど、女子の前では自粛することね。発言によっては、死ぬわよ?」
「………善処します」
「いい心構えね」
「八人さんはどんな水着着るの?」
「あなた話聞いてた……?」
「へ?もちろん」
「そんなの教えるわけないでしょう?」
「言えないほどえぐいの着てるの?」
「……………殺すわよ?」
ゾクッ
「ひっ!い、いいじゃないかこういう話する回なんだから!」
「はぁ…………」
「お願いだよ後生だ八人さん!」
「………わかったわよ」
「おぉ!」
「私はそうねぇ、麦わら帽子にTシャツかしらね」
「なん……ですと?」
「だから、麦わら帽子に……」
「それは聞いたよ!水着の話してたんだよね!?なんで夏に着る普段着の話になっていってるのさ!」
「ちゃんと水着の話してるわよ?私は海やプールに行っても水着着ないから、あなたが望んでいるような話はできないの」
「そんな、そんなぁ………」
人類の無限大の可能性がぁ………
「な、なんでそんな世界が終わった顔をしてるのよ」
「世界は、残酷だ……」
「そんなに落ち込むこと!?」
「落ち込むよ!君だよ!?学校で評判の天使である八人美方だよ!?どんな水着着ているかなんてわれわれぽっくり高校の男子生徒全員が自分の命を捧げて初めて手にいれられる情報なんだ!なのに、こんな結末なんてあんまりじゃないか!」
「あなた、というかここの高校の男子全員、どういう思考回路してるのか本気で確かめてほしいわね」
「まぁ、麦わら帽子にTシャツもきっと綺麗だからそれでも満足っちゃ満足だけどね」
「なんだ、満足なんじゃない」
「美人ならどんな服でも綺麗に見えるっていうじゃない!」
「そうね、私は容姿は整った方だからそれなりかもしれないわね」
「………」
「なによ急に黙って」
「い、いやぁなんというか、言い方変えればこんなに印象変わるのかと思って。ほら、今の言葉って「私は綺麗だから」って言ってるようなもんじゃない?」
「まぁ、そうね」
「それってどう言ってもちょっと自慢っぽくなっちゃうけど、八人さんの言葉ではあんまりそういうの感じないなって」
「そう?言葉変わってもイライラする人はするでしょう」
「いや、それが全然……。あははっなんでなんだろうね」
「それは君がド変態だからって話じゃない?」
「ド変態は止めてくださいよ!いって変態です!」
「変態ってことは認めるのね」
「はい!今も水着と下着ってどう違うのかを必死に考えてます!」
「………最低ね」
「えぇ!?そう思わない!?水着と下着って露出面積同じくらいじゃんなんで平気なの!?俺一回それに気付いて女子をその内容でも論破すれば下着姿になってくれるんじゃないかって試しかけたことだってあるのに!」
「通報っと」
「あ!やめてぇぇぇ!!」
「冗談よ、昼休みが終わるまでしないって決めたもの」
「だから終わったらやるの!?」
「やるわよ?」
「やるんだ………」
「まぁ、通報うんぬんは「今は」置いといて。確かに水着と下着は形、露出面積ともに全く変わらないことは事実ね」
「今はの部分を強調している気がしたけど、まぁ置いとくなら置くよ。とにかくそうでしょ?なんで下着で恥ずかしがっているのに水着では恥ずかしがらないのさ。ふこうへい……もとい、変だよそんなの」
「そういうのを着る状況によるからでしょうね」
「気分の問題だと?」
「そうよ、水着を着るのは泳ぐため。水着は泳ぐためにあるし、プールや海では全員が水着だから恥ずかしくならないだけじゃない?」
「じゃあ下着を着たり脱いだりするときは?」
「それはやっぱり………」
「……やっぱり?」
「あなた……………謀ったわね?」
「あはは………どこで脱ぐんですぐふぁぁぁっ!!!」
八人さんの高速パンチが僕の腹を捉える
僕は1000のダメージを受けた
「お昼後の腹パンは、反則……………ドサァ」
「………死になさい」
八人さんの顔は真っ赤!
やっぱり可愛いなぁ………
その後、僕は警察に通報された。
事なきを得たが、次の日から僕は隠れてド変態と呼ばれるようになった。学校生活の危機である………。
そして!!
「去年わが高校に降り立った天使!八人美方さんがな・ぜ・か!くじ引きなしで図書委員に選ばれたからっ!!」
委員会決めの時間は戦争といってもいいほど地獄の様相を極めた………。他の委員会には誰も立候補しないくせしてお昼休みに先生に図書委員にしてくれと懇願しにいく馬鹿な男子が殺到!!止める者は簀巻きにされ、窓から放り投げられていき、お昼休みが終わる頃には2年の大多数の男子が先生への懇願を済ませていた!
もちろん僕も喜んで懇願したとも!!
そして、そして……!!
「僕が念願の図書委員に選ばれたってことさーーーー!!!」
はーーーーっはっはっはっは!!
紹介終わり!!
「まぁ、お昼休みに全ての男子の弁当に毒を盛り、全ての男子を5時間目が終わるまでに早退させた上で「いないのに勝手に決めちゃ悪いですよ!僕がやります!」と全く理にかなってない言葉で先生を丸めこんで図書委員になった君に男子達を馬鹿と言える権利はないのだけれどね」
「辛辣ぅ!!でもそういうちゃんとしてるところも可愛いね!さすが八人さん!」
もう可愛いんだからぁ!
そんな僕の上天気な言葉に苦笑いの彼女はため息までついて
「もう、強引よね男子って。そんなに血眼になる必要がどこにあるのかしら」
そんなことを言う。
なんてこと聞くんだっ!!
「それは八人さんが可愛いからお近ずきになりたいからに決まってるじゃないか!」
当たり前すぎて涙すら出てくるね!
「お得意ね相変わらず……」
「はい、というわけで!この物語は八人さんと僕の甘い甘い学校生活の物語です!!」
「あなた誰と話しているのよ。そして、そんな展開は100%あり得ないわ」
えぇ!?甘い甘い学校生活じゃないのぉ!?僕期待してたんだからそういうのないと困るよ!?
「甘かったら逆に私も困るわよ、あなたのことは友達としか見ていないんだから」
ひどぉぉぉぉい!!!
なーんて話は置いといて!
「ってことで今日は選ばれて初めてのお昼休み(委員会常務後の暇な時間)だけど、何話そうか?僕君とならなんだって話しちゃうよー!」
「なんかあなた、切り替えも早いのね」
「惚れてもいいんだよ?」
「惚れられたいならまずその腐った脳ミソをなんとかしなさいな」
「相変わらず厳しいなぁ。でもそこも好き!」
「はぁ………。早く進めなさい」
「あー、はい。ってことで何話します?」
「そうねぇ、初めだしなにか当たり障りのないものでもいいんじゃないかしら。最初からぶっ飛んだ内容だと後から話題にこまるでしょうし」
「じゃあ!夏も近いし水着について話そうか!?」
「……あなた。遠慮という言葉を知っているかしら」
「へ?これでも遠慮してるんだよ?」
「失礼したわね。君に常識を聞いたのが間違いだったわ」
「えぇ!?そんなこと言わないでよ悲しくなるでしょ!」
「まぁいいわ、もう……」
「さて、では改めて水着について話そう!」
「水着、といえばあなたに好みはあるのかしら?」
「あれ、結構乗り気?」
「は、はぁっ!?あ、あなたが始めた話でしょう!?何故私が乗り気にならなきゃいけないのよ!」
「ふぅーーん」
「な、なによ……」
「いーやなんでもないよー?」
「んもぅ!さっさと始めなさい!あなたの好みはなんなのよ!」
「やっぱりビキニはいいですよねぇ!あ、ビキニはビキニでもバンドゥやオフショルダーやノンワイヤーが最近きてるんですよー!あ、でもでも王道でフリルとか、パレオ巻いてるのも控えめって感じがして好きなんですよねー!なんといっても体型との相性もありますからそれも込みで選べと言われれば何千通りでも好みが生まれちゃってなかなか決められないなぁー!!
あぁー!!そういえばラッシュガードもいいんですよ!引っ込み思案な女の子が肌の露出を気にしてつけるあれ!すっごい健気な感じがして大好きなんですよ!八人さんもそう思いません!?まぁでも八人さんだと何着ても似合いそうだなぁ!あ!そうそう短パンも捨てがたいですね!軽く遊びに来た女の子が水をかけあって「きゃあ濡れちゃう」とか言ってるところなんて天国以外のなにものでもないですよ!あーーー決められないなぁ!まぁ間をとって競泳水着ですかね!!競泳水着はスタイル抜群な人が着ると最高の水着なんですよ!皆露出露出言うけど、「見えそうで見えない」が結局最強なんです!競泳水着否定するやつなんてわかってないんですよ!僕はやっぱり競泳水着が一番好きですね!」
「……………」(八人)
「……………」(鹿野)
「……………」(八人)
「……………八人さん?」
「ねぇ鹿野くん?」
「な、なに?」
「こういう場合って精神病院に繋がる119か警察に繋がる110、どっちがいいかしら?」
「ちょっストップぅ!どっちもダメだよなんでそうなるの!?」
「そうなるでしょう!?逆になんでそうならないのよ!」
「それじゃあ僕が人格破綻者みたいじゃないか!」
「そういってるのよ!今さら気づいたの!?」
「とにかく病院も警察もなしだよ!ってえ?あ、やめて!携帯出さないで!やめてぇぇぇぇぇ!!!」
【数分後】
「はぁ………。なんとか宥めることに成功した………」
「まぁ、通報は見送ることにするわ。……昼休みまで」
「昼休みまでって言った!?言ったよねぇ!?」
「うるさいわよ?静かにしなさい」
「くそぉ……」
「さて、変態さんの意見はさておき女子にとっては水着ってあんまりいいものじゃないのよ?」
「えぇ、そうなの?」
「そうよ。特に彼氏持ちは大変よ?一度彼氏に海に行きたい、プールに行きたいと言われれば体型を絞って可愛い水着を選びに行って可愛い水着が入らないこともあってさらに絞ってその水着で海やプールに臨むんだから」
「た、確かにそれはきつい!」
「だから君が勝手な妄想をするのは勝手だけれど、女子の前では自粛することね。発言によっては、死ぬわよ?」
「………善処します」
「いい心構えね」
「八人さんはどんな水着着るの?」
「あなた話聞いてた……?」
「へ?もちろん」
「そんなの教えるわけないでしょう?」
「言えないほどえぐいの着てるの?」
「……………殺すわよ?」
ゾクッ
「ひっ!い、いいじゃないかこういう話する回なんだから!」
「はぁ…………」
「お願いだよ後生だ八人さん!」
「………わかったわよ」
「おぉ!」
「私はそうねぇ、麦わら帽子にTシャツかしらね」
「なん……ですと?」
「だから、麦わら帽子に……」
「それは聞いたよ!水着の話してたんだよね!?なんで夏に着る普段着の話になっていってるのさ!」
「ちゃんと水着の話してるわよ?私は海やプールに行っても水着着ないから、あなたが望んでいるような話はできないの」
「そんな、そんなぁ………」
人類の無限大の可能性がぁ………
「な、なんでそんな世界が終わった顔をしてるのよ」
「世界は、残酷だ……」
「そんなに落ち込むこと!?」
「落ち込むよ!君だよ!?学校で評判の天使である八人美方だよ!?どんな水着着ているかなんてわれわれぽっくり高校の男子生徒全員が自分の命を捧げて初めて手にいれられる情報なんだ!なのに、こんな結末なんてあんまりじゃないか!」
「あなた、というかここの高校の男子全員、どういう思考回路してるのか本気で確かめてほしいわね」
「まぁ、麦わら帽子にTシャツもきっと綺麗だからそれでも満足っちゃ満足だけどね」
「なんだ、満足なんじゃない」
「美人ならどんな服でも綺麗に見えるっていうじゃない!」
「そうね、私は容姿は整った方だからそれなりかもしれないわね」
「………」
「なによ急に黙って」
「い、いやぁなんというか、言い方変えればこんなに印象変わるのかと思って。ほら、今の言葉って「私は綺麗だから」って言ってるようなもんじゃない?」
「まぁ、そうね」
「それってどう言ってもちょっと自慢っぽくなっちゃうけど、八人さんの言葉ではあんまりそういうの感じないなって」
「そう?言葉変わってもイライラする人はするでしょう」
「いや、それが全然……。あははっなんでなんだろうね」
「それは君がド変態だからって話じゃない?」
「ド変態は止めてくださいよ!いって変態です!」
「変態ってことは認めるのね」
「はい!今も水着と下着ってどう違うのかを必死に考えてます!」
「………最低ね」
「えぇ!?そう思わない!?水着と下着って露出面積同じくらいじゃんなんで平気なの!?俺一回それに気付いて女子をその内容でも論破すれば下着姿になってくれるんじゃないかって試しかけたことだってあるのに!」
「通報っと」
「あ!やめてぇぇぇ!!」
「冗談よ、昼休みが終わるまでしないって決めたもの」
「だから終わったらやるの!?」
「やるわよ?」
「やるんだ………」
「まぁ、通報うんぬんは「今は」置いといて。確かに水着と下着は形、露出面積ともに全く変わらないことは事実ね」
「今はの部分を強調している気がしたけど、まぁ置いとくなら置くよ。とにかくそうでしょ?なんで下着で恥ずかしがっているのに水着では恥ずかしがらないのさ。ふこうへい……もとい、変だよそんなの」
「そういうのを着る状況によるからでしょうね」
「気分の問題だと?」
「そうよ、水着を着るのは泳ぐため。水着は泳ぐためにあるし、プールや海では全員が水着だから恥ずかしくならないだけじゃない?」
「じゃあ下着を着たり脱いだりするときは?」
「それはやっぱり………」
「……やっぱり?」
「あなた……………謀ったわね?」
「あはは………どこで脱ぐんですぐふぁぁぁっ!!!」
八人さんの高速パンチが僕の腹を捉える
僕は1000のダメージを受けた
「お昼後の腹パンは、反則……………ドサァ」
「………死になさい」
八人さんの顔は真っ赤!
やっぱり可愛いなぁ………
その後、僕は警察に通報された。
事なきを得たが、次の日から僕は隠れてド変態と呼ばれるようになった。学校生活の危機である………。
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