戦国現代備忘録~武将が学生に!?~
思い出ってどうでもいいことでも思い出すよね
僕、黒田長政は前世の記憶がある…
記憶が戻ったのは小学校高学年の合唱会の時……
それまでの僕は自分の事は完璧だと思ってた
というか親に褒められてそう育った
「やっぱり黒田くんって歌下手だよなー」
これは同級生に言われた言葉だ
「え……?」
歌が下手……?
正直ショックだった…親には『上手い』と言われていたから…だけど、何故だろうこの言葉前にも聞いた気がする…
「……っ」
その瞬間 頭に痛みが走ると同時にとある人の顔が浮かんだ
『歌が上手い?長政様は歌下手ですよ、世辞も分からんのですか』
……お、お前ぇー
「…はあ…友信のやつ、はっきりいってたなぁ」
ボソリと言葉がこぼれる
「え?誰?」
「……え?」
自分でも無意識の言葉だった
「な、なんでもない!」
足早に同級生から離れて 考え込む
「僕は黒田長政……黒田長政なんだ…」
頭の中の靄か晴れスッキリする……前世で生きていた時の記憶が蘇る
……僕、結構どうでもいい事で前世を思い出したな
_その後
「父さんの名前黒田孝高じゃん!せめてそれで思い出せよ僕!!」
「ど、どうした長政?」
大声を出したからか心配そうにこちらを見る父黒田官兵衛
「い、いえ!なんでもありません!」
思わず敬語になる
「学校で何かあったのか?父さん心配だぞ」
「だ、大丈夫!」
……イメージ違いすぎて思い出せなかったのか
「そうか……」
少ししょぼんとして立ち去る官兵衛
…父上は 思い出してないのか……
「……なぜ僕が」
前世の記憶があるとはいえ何も生活は変わらなかったので高校生になった僕は〝とにかく普通〟に目立たない生徒になろうと心に決めて天下学園に入った
「……なのに」
聞いたことある名前の人多くない?
顔立ちや髪の色が少し変わっている人もいるけど…根っこは変わってないようだし
本人だろうな
……みんな記憶戻らないといいなー
絶対面倒臭い
_
「部屋が同じだねよろしく 黒田くん」
笑顔…
「よろしく忠興くん」
…忠興くんは
眉間にシワよってる印象しか無かったけど
「何?じっとみて」
仲良かったらこんな感じだったのかな……
…いや…それは無い
「なんでもないですよ あ、政宗くんもよろしくお願いします!」
「ん!あ、俺様奥のベッドなー!」
横並びに並んでいる中の窓際のベッドに飛び込む政宗くん
「…僕は真ん中がいいんだけど黒田くんは?」
「いいよ 入口近くで」
そんなこんなで 僕の驚きまみれの一日は幕を下ろそうとしていた
記憶が戻ったのは小学校高学年の合唱会の時……
それまでの僕は自分の事は完璧だと思ってた
というか親に褒められてそう育った
「やっぱり黒田くんって歌下手だよなー」
これは同級生に言われた言葉だ
「え……?」
歌が下手……?
正直ショックだった…親には『上手い』と言われていたから…だけど、何故だろうこの言葉前にも聞いた気がする…
「……っ」
その瞬間 頭に痛みが走ると同時にとある人の顔が浮かんだ
『歌が上手い?長政様は歌下手ですよ、世辞も分からんのですか』
……お、お前ぇー
「…はあ…友信のやつ、はっきりいってたなぁ」
ボソリと言葉がこぼれる
「え?誰?」
「……え?」
自分でも無意識の言葉だった
「な、なんでもない!」
足早に同級生から離れて 考え込む
「僕は黒田長政……黒田長政なんだ…」
頭の中の靄か晴れスッキリする……前世で生きていた時の記憶が蘇る
……僕、結構どうでもいい事で前世を思い出したな
_その後
「父さんの名前黒田孝高じゃん!せめてそれで思い出せよ僕!!」
「ど、どうした長政?」
大声を出したからか心配そうにこちらを見る父黒田官兵衛
「い、いえ!なんでもありません!」
思わず敬語になる
「学校で何かあったのか?父さん心配だぞ」
「だ、大丈夫!」
……イメージ違いすぎて思い出せなかったのか
「そうか……」
少ししょぼんとして立ち去る官兵衛
…父上は 思い出してないのか……
「……なぜ僕が」
前世の記憶があるとはいえ何も生活は変わらなかったので高校生になった僕は〝とにかく普通〟に目立たない生徒になろうと心に決めて天下学園に入った
「……なのに」
聞いたことある名前の人多くない?
顔立ちや髪の色が少し変わっている人もいるけど…根っこは変わってないようだし
本人だろうな
……みんな記憶戻らないといいなー
絶対面倒臭い
_
「部屋が同じだねよろしく 黒田くん」
笑顔…
「よろしく忠興くん」
…忠興くんは
眉間にシワよってる印象しか無かったけど
「何?じっとみて」
仲良かったらこんな感じだったのかな……
…いや…それは無い
「なんでもないですよ あ、政宗くんもよろしくお願いします!」
「ん!あ、俺様奥のベッドなー!」
横並びに並んでいる中の窓際のベッドに飛び込む政宗くん
「…僕は真ん中がいいんだけど黒田くんは?」
「いいよ 入口近くで」
そんなこんなで 僕の驚きまみれの一日は幕を下ろそうとしていた
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