聖剣に選ばれたスライムは、魔物なので勇者失格です!?
異世界と私、聖剣とゲーム
『(ゲームの世界に行ってみませんか?)』
私の頭にそんな声が聞こえてきた。透き通ったその声は頭に残り続ける。大学での授業中、先生の話に集中したいけど聞こえる声がとっても邪魔。
この声を取り除こうと、飾り付けた爪をも気にせず頭を掻き毟るが残ったまま。いろいろ試すもほぼダメ、残るはあの方法しかない。
「(少し、少しなら興味あるかな?)」
『(本当!よかった、ずっと話しかけても返事がないから、無視されてると思ってたのよ。)』
適当に返事して、さっさと会話を終わらせる。私が頭の中を整理するときに使う方法、これなら上手くいくはず。
「(興味あるから早く話して終わらせてね。この声で授業に集中できないのよ。)」
『(は〜い、それじゃあ結論から話すね。貴女にゲームのような剣と魔法の異世界で、悪い魔王を倒して欲しいの。)』
「(どうして?魔王を倒して欲しいなら、異世界の住人に頼めばいいじゃない。)」
『(それが無理なのよ。魔王を倒せる聖剣に選ばれる人がいないの。仕方ないから別世界の住人を連れてこようと思ってるけど、どう?)』
どうって言われてもなぁ。確かに助けたい気持ちはあるよ。悪い奴が暴れているのに何も出来ないってのは私も嫌だしね。
でも私は女子大生、聖剣を扱える腕も魔王を倒す自信もない。声の主には悪いけど、別の人を探してもらおう。
「(無理かな。私は普通の女子大生だから、聖剣を扱えないよ。)」
『(そう?貴女のゲームの腕なら出来ると思うけど、自信ないの?)』
ゲームの腕?確かに並の人より得意だよ、何度も大会で優勝した事もあるし。だけどゲームの世界は仮想の世界、現実の私が剣を使うなんて無理。
でもわざわざゲームの腕の話をしてきたよね、この声の主は。なら何か考えがあるはず。
考えられるのは、ゲームの腕を現実の物にできるとか?もしもそんな事が可能なら私は歴戦の猛者になれるはずだ。
その状態なら聖剣を扱うのも容易い、だからゲームの腕について話したのかも。
「(ゲームの腕なら自信はあります。もしかして、、、ゲームの腕を現実の物に出来るのですか?もしそうならお願いです!ゲームの腕を、私の磨き上げてきた剣の腕を役に立てたいのです!)」
『(察しがいいわね、その通りよ。さて、そこまで言うならもう覚悟は決まってるわね。聖剣、頼んだわよ。)』
その声が聞こえなくなると、突然私の身体が浮いた。身体が清らかな光に包まれる。踊りたくなるような浮遊感とともに、私は異世界へ転生していった。
私の頭にそんな声が聞こえてきた。透き通ったその声は頭に残り続ける。大学での授業中、先生の話に集中したいけど聞こえる声がとっても邪魔。
この声を取り除こうと、飾り付けた爪をも気にせず頭を掻き毟るが残ったまま。いろいろ試すもほぼダメ、残るはあの方法しかない。
「(少し、少しなら興味あるかな?)」
『(本当!よかった、ずっと話しかけても返事がないから、無視されてると思ってたのよ。)』
適当に返事して、さっさと会話を終わらせる。私が頭の中を整理するときに使う方法、これなら上手くいくはず。
「(興味あるから早く話して終わらせてね。この声で授業に集中できないのよ。)」
『(は〜い、それじゃあ結論から話すね。貴女にゲームのような剣と魔法の異世界で、悪い魔王を倒して欲しいの。)』
「(どうして?魔王を倒して欲しいなら、異世界の住人に頼めばいいじゃない。)」
『(それが無理なのよ。魔王を倒せる聖剣に選ばれる人がいないの。仕方ないから別世界の住人を連れてこようと思ってるけど、どう?)』
どうって言われてもなぁ。確かに助けたい気持ちはあるよ。悪い奴が暴れているのに何も出来ないってのは私も嫌だしね。
でも私は女子大生、聖剣を扱える腕も魔王を倒す自信もない。声の主には悪いけど、別の人を探してもらおう。
「(無理かな。私は普通の女子大生だから、聖剣を扱えないよ。)」
『(そう?貴女のゲームの腕なら出来ると思うけど、自信ないの?)』
ゲームの腕?確かに並の人より得意だよ、何度も大会で優勝した事もあるし。だけどゲームの世界は仮想の世界、現実の私が剣を使うなんて無理。
でもわざわざゲームの腕の話をしてきたよね、この声の主は。なら何か考えがあるはず。
考えられるのは、ゲームの腕を現実の物にできるとか?もしもそんな事が可能なら私は歴戦の猛者になれるはずだ。
その状態なら聖剣を扱うのも容易い、だからゲームの腕について話したのかも。
「(ゲームの腕なら自信はあります。もしかして、、、ゲームの腕を現実の物に出来るのですか?もしそうならお願いです!ゲームの腕を、私の磨き上げてきた剣の腕を役に立てたいのです!)」
『(察しがいいわね、その通りよ。さて、そこまで言うならもう覚悟は決まってるわね。聖剣、頼んだわよ。)』
その声が聞こえなくなると、突然私の身体が浮いた。身体が清らかな光に包まれる。踊りたくなるような浮遊感とともに、私は異世界へ転生していった。
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