異世界転生してハーレムルートなのにヤンデレしか選択肢がないんだが?
48 ゲームの途中にでてきたルール説明って間違えてスキップすることあるよね
「おー、おっかえりー!どうだった、カルセルム!寒かったか?」
「いや、そうでもなかっ・・・いや待って王様、フィーアのことガン無視?」
「だってどうせ拾ってきたルートの子だろ?」
「間違ってないけどそんな捨て犬みたいに・・・」
あと拾ったわけじゃない。勝手についてきたみたいな表現のが正しい。俺は「もうやめようぜ」って言っただけで、俺が拾ってやるぜ(キラッ)って言った覚え自体はまったくない。
どっちかっていうと、ヤンデレハーレムって分かってるんだから俺は男でパーティ固めたいのに気がつくとなんか関わる人がみんな女なんだもん。アリアさんくらいだよ何もなかったの。
「ウタキさまあああああぁぁぁっ!おかえりなさいませ、おかえりなさいませっ!お会いしとうございましたわ!私、一緒に旅ができないってだけでこんなにも不公平ですのになんなんですのこの方は・・・」
「わーぁお!髪の毛きっれーな緑色お!おひめさま?」
「私はさておいて気安くウタキ様を視界に入れないでくださいませんこと?」
「オデット姫!!!ごふっ!!!首首首首!!ねえ首!!締まってる!!締まってるから!!!!」
ここにきてオデット姫とフィーアがバチバチしてる。今後、この二人が鉢合わせないように気をつけないといけなくなった。ティタニアさんは俺のこと殺したいだけで、なんていうか話は通じるし、クレアとクレオも「死体が最終的に自分たちのものになればいい」ってだけで話は通じるからな。
まあ、三人ともおかしいんだけどね!
「固定役職も含めて、前回の領土戦争について掘り下げないといけなくなったから話が聞きたいのと、あれば今までの戦争の資料が見たいんだけど」
「なんだそんなことか、べつにいいぞ」
「いいの!?」
いつも思う。やっぱりこの人チャラ経なんじゃないかって。映え~みたいな写真取りまくってる部類の人なんじゃないかって。まあそんな現代的な要素ないけどね、この世界。
「タカミツ先生には会えたのか?」
「うん、あと先代の魔王にも」
「ロッタか、ロッタな、先代勇者のカズキに惚れてたんだぜ」
「え」
本人そんな素振りいっさい見せてなかった。隠したい?いやそれにしたって、ログから消えたって話だってかなり平然としていたような気がする。割り切れているから、といえばそれまでかもしれないけどあんなにあっけらかんとできるもんなのか?人間性っていえばそういう人もいるかもしれないけど、ログが消えるっていうのは、俺からしたら死ぬのと同じだ。二度と会えない。手の届かない場所。そんなところに言ったやつのことをあんな・・・
「ウタキ?俺なんか悪いこと言ったか?」
「ログが消えても、平気なもんなわけ?」
「というと?」
「死ぬとか、行方不明とか、そんなのと同じだろ。手が届かないとこに行っちまうってことだろ。どういう感覚何だろうと思って」
「そりゃあ、普通に悲しいけど。少なくとも俺は先代である父上が亡くなったときは大泣きしたし、王子時代に仲良くなった城下に住んでたやつがログから消えた日なんて半狂乱だったぜ。な?アシュタル」
「あのときは城中火が付いたようでしたぞ。個人差はあれど、なにも思わんということはないでしょう。それがたとえ魔王であっても」
アシュタルさんはなにか察してくれたらしい。ほんと頼りになるなこの人。
やっぱり、王様の言い分が正しいとしたらロッタさんのあの態度はどうにもひっかかる。いろいろと事実を掘り返す必要がありそうだ。
「ときにウタキ」
「なんっすか、アシュタルさん」
「そこの魔物娘だが服は見繕わんでいいのか」
「いらない布でも巻いといてやってください」
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