勝部??

伊達\\u3000虎浩

第1章4 助けて下さい??

 部員募集って言われても正直どうしろというのだ・・
 あの後、茜は活動は明日からという事で職員室へと向かって行き、俺は帰る事にした。
 家の玄関をあけた俺は、姉貴がいる事に気づいて胃がいたくなる。
 姉貴はいい時と悪い時との差がはげしいので、時間帯でどっちなのか俺にはわかる。
 もちろん後者だ。
「ただいま」「・・・」返事がない。
 やはりお酒を飲んでやがる・・
 姉貴は酒癖悪いんだよな・・


 リビングにはいると姉貴は俺を見るなりおかえり〜と言ってきた。
「かつ~どうした?何か学校であったんか?」
 この変はすごいと毎回思う。
 人の顔を見ただけで何かに気付くっていう事は、姉弟だからなのだろうか?
「別に。それよりよく解ったな?」
「姉貴だからな」
 たまぁ~にカッコいい事をさらりと言うんだよなぁ。
「感動したか?嫌な事があった時は大声で叫ぶといい」
 これがなければ感動するのに・・
「なんて叫ぶんだ?」
 かつまが質問すると姉貴は両腕を広げ、いつでもこい!というポーズをとり叫ぶ。
「姉貴さえいれば・・」
「言うかぁぁぁあああ!」
 本当にこいつは結婚できるのだろうか・・
 自分の姉の将来を本気で心配するかつまであった。




 次の日の放課後かつまは、職員室で説教されていた。
 この日は本当に災難だった。
 彼は説教を聞き流しながら今日を振り返る。
 朝、全校集会があった。
 昔は校庭や体育館であったみたいだが、貧血やらで中止になり、現在ではパットを使って教室でおこなわれている。
 ちなみに国語と英語は発音や発声のため今も先生が授業をおこなっている。
  いつもは寝ているかつまだが、校長から朝礼の感想を書くよう命じられている為、寝られない。
 1年生の男子生徒はかつまだけなので当然といわれれば当然なのだ。
(朝礼の感想なんて何を書けばいいんだ?とりあえず感動したとか書けばいいか)


 校長先生の話しに感動しました!
 自分もそう思います。
 1年A組 敗北 勝負


  聞いてもいないがこう書けばいいかと用紙に書いて送信する。
 どうせ地球環境の話しとかそれらしい事をいうだろう。
 一応校長なんだし・・。


 パットの画面にきれいな爆乳校長先生が現れ、何やら封筒を取り出し机の上に置いているようだ。


「可愛いは正義である!以上」


 そう言ってパットの画面が暗くなった。
 ・・・感想書けっていたよね?無理だよね?っていうかヤベえ!
 かつまの顔が青ざめる・・・。
 慌てて送信をキャンセルしようとしたが間にあうはずもなく送信されてしまったのであった。


  説教が終わり仕方なく部室に向かう。
 なんで俺が怒られるんだよ!世の中は間違ってる!
 出会いをもとめるのもまちがってる!
 クソーっと心の中で愚痴っていると部室についてしまった。
 部屋をあけると当然、茜がまっており両腕を組み睨みつけるようにかつまを見てきた。
 …何やら怒ってらっしゃる。
「遅い!1人でポスターはる事になったじゃない」
 え?あのポスターをはっちゃったの?
 ダメだよ~あれじゃみんなの笑い物だぞ(笑)
「安心して!かつまの名前もいれといたから」
 わらえないよ!
 すぐはがしに行こう‼︎っと説得を心みるが失敗に終わる。


「そんな事より新入部員を捕まえにいくわよ」


 次回 新入部員??



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