異世界転生した俺は独裁者を滅ぼす

ヴァラサイト

1革命 転生

あるアパートの一室。

?「ふぁ〜〜・・・、朝か・・」

俺は弥生陰郎。会社員だ。今日も平凡に会社勤めだ。

陰郎「さて、卵かけ御飯で済ませるか」

陰郎は冷蔵庫から卵を取り、茶碗に盛った御飯にかけた。

陰郎の好物の一つである。

陰郎は卵かけ御飯を食べ終わった後、身支度をして、玄関を出た。

陰郎「今日はいい天気だ。いい事ありそうだ」

駅に向かう為、バス停に向かおうとした。

その時だった。

ドン!!!

見覚えのある男が陰郎にぶつかって来た。

陰郎「いっ!!ちょっとなにを」

男「ひい!!」

男は慌てて逃げていった

陰郎「なんだったんだ?」

陰郎は気にせず、バス停に向かった。

バス停にて・・・

陰郎はバスを待っていた。すると、

警察「おい、そこの男!!」

いきなり警察が声をかけて来た。

陰郎「なんですか!!いきなり!!」

警察は陰郎の姿を見るなり、

警察「この男で間違いないな」

陰郎「な、なんだ?!」

警察「殺人容疑で逮捕する!!」

陰郎「ちょっとまて!!なんのことだ?!」

警察「手錠を掛けろ!!」

言われるままに手錠をかけられ、警察署に連行された陰郎。

取調室にて・・・

警察「この男を見たことはあるか?」

警察から一枚の写真を見せられた。

陰郎「誰ですか?この男は」

警察「知っているようだな」

陰郎「ちょっとまて!!知らないって!!」

警察は陰郎の話を聞くことなく、まるで仕組まれているかのように陰郎が殺人をしたと言う方向で話が進み・・・、

三ヶ月後、裁判が行われた。この裁判も仕組まれていたかのように進んでいった。やる気のない弁護士、でたらめまがいの証言を公表する検察官。陰郎の話を全く聞かず、「見苦しいから諦めなさい」と言い切る裁判長。もはや救いようがない。

裁判長「判決!!被告、有罪、死刑!!」

陰郎「待ってくれ!!本当に俺はやってないんだ!!」

傍聴席からは、「見苦しいぞ!!」「とっとと死ね!!」など、味方などはいなかった。

それから陰郎は、拘置所に身柄を移された。数日間、面会に来た親、同僚、友人には絶縁を言い渡された。当然、誰も信じない。一ヶ月後、なんと有名国会議員が面会に来た。そこでとんでもない真相が知らされた。

議員「この事件は、私の息子が起こしたんだよ」

陰郎は愕然とした。話によれば、跡取り息子を前科者にしないために偶然当時近くにいた陰郎を殺人犯にしたのだ。さらに権力と金を使い、両親や同僚、警察や裁判員などにに根回しをしていたのだ。

陰郎「ふざけるな!!息子のわがままで他人を犠牲にするのか!!!!」

議員「愚民一匹死んだところで、痛くも痒くもない。ちなみに、訴えても無駄だ。この拘置所の職員にも圧力をかけてやった。賛同しなかった連中は消してやった」

陰郎「この野郎!!!おれの両親にも脅したのか!!?」

議員「いや、大金渡したらすんなり了承してくれたよ。実の子よりお金が可愛かったようだな」

陰郎「嘘・・だろ?」

陰郎は絶望した。両親は子より金を選んだ。つまり、親に売られた。

議員「話は終わりだ。明日には刑が執行される。残りの人生を楽しむんだな」

議員は帰って行った。

陰郎「・・・はは、はははははははははは」

陰郎は狂った笑い方をした。



翌日、遂に執行される時が来た。

手足に手錠をかけられ、目隠しをされる。

役員「最期に言い残すことはあるか?」

陰郎はハッキリした言葉で言い放った。

陰郎「この世界に、復讐する」

床が開く。













・・・・・・


陰郎「ここは、どこだ?」

???「ここは異空間だ」

陰郎「誰だ!!」

見渡しても誰もいない。

???「私は神だ」

陰郎「神様か?俺に何のようだ?」

神「お前は死に際に復讐宣言をしただろ」

陰郎「ああ、したさ。怨念になって呪い殺そうとな」

神「困るんだよ。勝手なことされちゃ」

陰郎「はあ!?」

陰郎は神の言っていることに唖然とした。

神「そう易々と呪殺してもらっちゃ困る。魂の処理にも大変だし」

陰郎「お前本当に神様か!!!?罪を犯した奴を裁くのが神の仕事だろ!!!」

神「・・・・・黙れ」

神はいきなり怒った口調になった。

神「こっちにも都合があるんだよ。世の中は良かれ悪かれ強いやつが正義なんだよ」

陰郎「なんだと・・・・!!!」

神「もういい。お前の魂は異世界に転生させる。記憶はそのままにしておくから、せいぜい愚問に生きな」

陰郎「ま、まて!!!」

すると、強い光が照らされた。

陰郎「うっ!!!」














陰郎「ここは、・・・・どこだ?」

気がつくとそこは草原が広がっていた。

陰郎「どっかの国か?確か俺はクソムカつく神様に異世界に飛ばされたっけな・・・。するとここは異世界か?」

陰郎は近くの川に足を運んだ。すると、自分の顔がおっさん顔でなく、17〜19くらいの青年の顔になっていた。しかも、かなりの美青年である。

陰郎「結構いい顔になってんじゃん」

ぐ〜〜〜〜〜・・・・

陰郎のお腹が鳴った。

陰郎「・・・・とりあえず、街探すか」

草原をしばらく歩いた。歩けば歩くほど腹の虫が鳴る。

陰郎「鳥とかいねえかな・・・?」

すると、小さな村らしき集落が見つかった。

陰郎「助かった!!」

早速村に入った陰郎。ところが、その村はどこか悲しみを感じる。

陰郎「・・・・なんだ?この気持ちは」

陰郎の脳裏に記憶が映り込む。



生前・・・・


議員「愚民一匹死んだところで痛くも痒くもない!!」









現在・・・・

陰郎「・・・・とりあえず、食料貰わないと」

すると、1人の老婆が現れた。

老婆「お前さん、見かけない顔だね。どっかの国の人かい?」

老婆の声に元気がない。

陰郎「ま、そんな感じ。婆さんすまんねえけど少しでもいいから食べ物ねえか?

すると老婆は・・・・

老婆「お前さん、悪いことは言わん。すぐ出てった方がいい」

陰郎「え?どういう・・・」

その時だった。

プオォォォォォォ!!

大きな笛の音がした。鳴った方向を見ると馬に乗った多勢の兵士がこの村に迫ってきた。

陰郎「なんだ?あいつら!?」

老婆「お前さん!!隠れるんだ!!でないと殺される!!」

陰郎「はあ!?どういう・・・」

すると陰郎は誰かに手を引っ張られた。握ってる手を見ると、16歳くらいの少女だった。少女は陰郎と共に物陰に隠れた。

そして、多勢の兵士が村に侵入した。

隊長格のような兵士が周りを見渡した

隊長「今、見知らぬ男がいた気がするが・・・」

物陰に隠れて様子を伺っている陰郎と少女・・・。明かに自分を探しているように辺りを見渡している様に見えた。

陰郎は小さな声で・・・

陰郎「なあ、あいつらなんだ?」

少女「ガルード帝国の兵士達です。この村の食糧を徴収しに来たのです。逆らえば殺されます。」

隊長「まあいい、食糧ありったけかっぱらえ!!」

「はっ!!!!」

兵士たちが村の家からどんどん食糧を奪っていく。

「待ってください!!」

食糧を持っていかれた女性が兵士の足を止めた。

「うちの子が病気なんです!!どうか食糧をお許しください!!」

隊長「・・・・そうか、ちょっと子供を見せてみろ」

隊長格の男が小屋に入っていく。

陰郎「な、なにをするつもりだ!?」

すると・・・・

「ぎゃああああああああ!!!」

女性は悲鳴を上げた。

陰郎「!!!!!」

小屋から隊長格の男が出てきた。体は血だらけになっていた。

隊長「これで大人しくなった」

女性は涙を溢しながら・・

「人殺し!!!」

と、叫んだ。

隊長「あ?」

ザクっ!!!!

持っていた剣で女性を斬殺した。

陰郎「!!!!!」

少女「・・・・・・・・!!!!」

少女は頭を抱え込みながら縮こまってしまった。

隊長「いいか?俺らガルード兵士に逆らえばこうなるからな。暴動を起こしてもいいぜ?帝国総戦力で滅ぼしてやるからな」


村人「・・・・・」


兵士たちは去っていった。


物陰から出てきた陰郎。

陰郎「なんだよ・・・これ・・・・」

少女「ガルード帝国は独裁国家なのです。この村も帝国の領地で・・・。あっ、自己紹介が遅れました。私はサーナ。村の住民です。あなたのお名前は?」

陰郎「俺は、・・・リューマ。なんでこんな残虐が許されてるんだよ・・・」

サーナ「帝国は世界最強の軍事国家で、他国でも手に負えません。逆らうものなら、例え相手が他国の軍勢だろうと、赤子だろうと容赦しません。今の母子の様に・・・」

リューマ「・・・ふざけてる・・・、ふざけやがって!!!!」

老婆「若いの!?どうしたんじゃ!!」

リューマ「サーナ、俺は決めたぞ!!」

サーナ「リューマさん!?」

村人「あんた、まさか」

リューマ「そのまさかだ!!俺はこの国に」










「革命を起こす!!!!」






to be continue・・・・

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