女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが ~2nd season~
288話 えぇ、またこれです(着)
ジェリー「日向君、今暇ー?」ガチャ
日向「暇じゃないですお帰りください」
ジェリー「あれ・・・そうだったの、ごめんね。」
あれから少し経ったあと、僕はジェリーさんの気配を察知して、追い返すことに成功した。前のハロウィンの時は散々な目にあったからな・・・もう変な衣装は懲り懲りです。
睦月「・・・違うよね、私が教えてあげたんだよね。」ビヨーン
日向「はひそうれす、ほへんなはい」
睦月にほっぺをビョーンと引っ張られる。まぁ、気配を察知というか、よからぬ考え事をしているジェリーさんが部屋の近くにいることを教えてくれたのが、睦月というわけ。
で、なんで睦月がまだいるのかと言うと、こいつがなかなか離れてくれないのだ。引っ張っても無理、壁ドンしても無理・・・何やってんだろ。
それで乱暴な手に出る訳にも行かず、こんな状態と、まぁそういうわけですね。ちなみに、さっきジェリーさんが来た時には、机の下に隠れて僕の足を掴んでました。いい加減離れてくれないかな・・・。
睦月「だめ、お兄ちゃんは睦月が守る。」
日向「嬉しいけど、プライベートって知ってる?」
睦月「知らない子ですね」
日向「ダメだこりゃ」
いっそジェリーさんに引き渡そうか・・・いや、あらぬ誤解をうみたくないしなぁ。それでなくても、こんな格好(E:全身タイツ)だし・・・。
と、そんなことを考えていた時。
睦月「・・・なんか、また来そうだから隠れる。」
日向「えぇ、マジか・・・了解」
まさかのまた来るというのだ。なんで?さっきお帰りくださいって言ったのに。
その数秒後、僕の部屋の扉は開かれ・・・
ジェリー「日向君!今回の衣装よ!」
理子「なーにが"暇じゃないです"よ!一大事なのよ!」
加奈「これ着てくれねぇと、クリスマスが始まらねぇんだよ!」
リリィ「こんなグダグダをいつまでも続ける気か!」
日向「増えたよこんちくしょう!!」
ジェリーさんだけでなく、お母さん達までもが乗り込んできた。追い返すと増えるパターンの厄介だった。
日向「そもそも!なんでそんな衣装なのさ!僕なんかより妹たちの方が似合うでしょ!」
加奈「何言ってんだよお前。女のコスプレより、男の子が恥ずかしそうにコスプレしてるのがいいんだろうが!!」
日向「謎理論すぎるよ!!」
理子「我が息子よ!どうかこれを着ておくれ!私たちがつくりあげた、超大作よ!」
日向「それこそ妹達に着せてあげてよ!なんでやけに丈の短い服を、男の俺に着させようとするのさ!絶対奈々とかの方が似合うって!」
ジェリー「見せましたよ奈々ちゃんには!『恥ずかしいから無理なの』って言われちゃいましたよ!」
日向「俺だって恥ずかしいわい!今回は絶対着ないからね!!」
リリィ「えー着ないの?ハロウィンの時のあれ、面しr・・・似合ってたのに。」
日向「面白いって!!この人面白いって言いやがったぞ!!」
またまたこの言い争いが勃発しました。・・・おんなじこと2回やって、それでいいのか。
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