女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが ~2nd season~
279話 ピッタリで最悪なタイミング(引)
数分後、部屋から出た・・・というより脱出した僕は、駆け足で1階へと降りた。
アイツらはどうしてあぁなのだろうか・・・マジでさぁ。喋らなきゃ可愛いから、尚更だよ。
そんなこんなで階段横で息を整えようとした・・・その時。
アフィア「あ、ひゅう・・・が?」
日向「はぇ・・・?」ゼーハー
ピッタシのタイミングでうちに来てしまったようで、アフィアちゃんと鉢合わせになってしまった。ちなみに今の僕、由良達のせいでちょっとだけはだけたメイド服姿。
・・・これは、オワタ。
日向「あ、あ、アフィアちゃん・・・その、こんにちは?」
アフィア「・・・え、えぇ。こんにちは。」
日向「・・・」
アフィア「・・・」
気まずい。めちゃくちゃ気まずい。そりゃあ、目の前に女装した彼氏がいたら、誰だって絶句するだろう。しかも少しはだけてる状態だし、ねぇ?
やっぱり、メイド服なんか着るんじゃなかったなぁ・・・。そう、切に思う。今更遅いけど。
ちなみに、アフィアちゃんはヴァンパイアっぽい衣装に身を包んでいた。綺麗な金髪も相まって、そりゃもうめちゃくちゃ似合っていた。可愛すぎんか。
日向「その・・・アフィアちゃんの仮装、似合ってるよ。」
つい、口にしてしまった。言い切ってから、ハッとした。
アフィア「あ、ありがとう。・・・その、日向の仮装も・・・お似合いよ?」
予想通りの答え、当たって欲しくない答えだった。うわぁぁぁ・・・ぜーったい引かれたよ・・・。
奈々「にぃとアフィアさん?どうしたの?」
睦月「しー、奈々だめだよ。今は邪魔しちゃ。」
睦月、邪魔していいよ。邪魔していいからさっさとこの空気をどうにかしてくれ!!
恥ずかしさでもう!もう!
そう思っていると、階段の方から足音が3つ・・・あ。
由良「あら、アフィア。もう来てたの?」
アフィア「・・・え、あ、由良。」
江美「固まっちゃって、どうしたの・・・あぁ、そういうこと。」
叶恵「おー?なんか面白いことになってんのな!」
やっぱり来おったか3人組め!だけどこの際コイツらでもいい、何かこの空気を打開する策を・・・!
そんなことを思って、由良に合図を出そうとした時・・・この場は動いた。
江美「ふふ、アフィアちゃんちょっといいかしら?女子4人で話しましょ?」
叶恵「だな、いいだろアフィア?」
アフィア「え?・・・えぇ、いいけど。」
由良「え、何?なんでそんなことになってんの?」
由良以外は何かを感じたようで、意味がわかりかねている2人を連れて、江美と叶恵達は隣の部屋へ行ったのだった。
・・・あぁ、助かった。だけど、根本的な解決にはなってないよなぁ。どうしよう、めっちゃ引かれたよ・・・もうやだあぁ!
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