女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが ~2nd season~
269話 人は急には変われない(怪)
由良「遅いよ日向!全く、2人でイチャイチャしよってからに・・・!」
江美「まぁまぁ、そうカッカしないの。妻たるもの、余裕を持たなきゃダメよ?」
叶恵「そうそう、もっと抑えてな?」
由良「・・・江美はいつも通りだからいいとしても、なんで叶恵までそんな余裕そうなのよ?」
叶恵「へっ?あぁいや、その・・・あの・・・。んんっ、そんなのどうでもいいじゃねぇかよ!」
奈々「・・・怪しさ満点なの。」
アフィア「・・・日向、あんた関係してたり?」
日向「へ?いやぁ、そんなことは・・・ないよ?」
由良「こっちもこっちで怪しいわね・・・」
遊戯室に集まった僕達は、いつもの通り談笑していた。・・・いやまぁ、談笑って言えるかどうかは分からんけど。
江美はいつの間にか妻気取りだし、叶恵は前のことを全然隠せてないし・・・前途多難だな、ほんと。
と、その時。むすーっとしていた由良が急に、机から身を乗り出してきた。
由良「やっぱり我慢ならない!日向、今すぐに決めなさい!この中で誰が一番好きなの!?」
日向「へ?」
由良「彼女になったってのに、全くもって進展がないんだもの!ここは、きちんと決めてもらわないと!」
はは、由良は何を言ってるんだか。そんなの、とっくの昔に決まってるじゃないか。
日向「そんなの、アフィアちゃんが1番に決まってるでしょ?」
由良「だからここで・・・って、え?」
日向「はぁ・・・昔からずーっと言ってるけど、僕はアフィアちゃん一筋なの。だから本当は、アフィアちゃんとだけ付き合うつもりだったんだけどね・・・。」
アフィア「・・・純粋に嬉しいけど、めっちゃ恥ずかしいわ・・・。」
日向「事実だからね仕方ないね。」
由良「・・・私たちは?」
日向「・・・考えたことないけど、強いて言うなら全員同率2位・・・かな。もちろん、睦月や衣玖なんかも含めてね。」
江美「・・・まさか、付き合ってるのに恋愛対象として考えてない?」
日向「そりゃ妹だし、考えられるわけないよ。」
叶恵「・・・ずっといるって、嘘だったのか?」
日向「嘘じゃないけど・・・別にさ、アフィアちゃんも一緒に住めばいいかなって。」
奈々「じゃあなんで、告白してくれたの?」
日向「雰囲気的に、絶対断れない感じだったし・・・アフィアちゃんも、1人より皆でっていう考え方だったからね。」
そんな感じに全員の返答を、嘘偽りなく伝えた結果、妹達が全員机につっ伏した。
日向「あの、どうしたの?」
由良「どうしたのじゃないわよ・・・」
日向「いやさ、前からずっと言ってたよね?」
江美「言ってたけどぉ・・・あれからずっと付き合ってるから、てっきり考えが変わったんだって思ったのに・・・。」
日向「・・・なんか、ごめん?」
叶恵「謝んなよ・・・虚しくなる・・・」
奈々「2番・・・みんな2番・・・」
空気がすごく重くなった・・・これ、僕のせいなの?
由良「2番・・・そうよ!嘘でもそこは、みんな1番だよって言うとこじゃない?」
日向「嘘はつきたくないんだよね。」
そこはハッキリという。当たり前だよね。
4人「日向(にー)のバカ!」
日向「バカで結構。」
アフィア「・・・なんていうか、ドンマイ?」
4人「あんたがいうなぁぁぁぁぁ!」
ある意味、みんなの息がぴったりになった瞬間だった。
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