女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが ~2nd season~
255話 好かれる勇気、嫌われる勇気(固)
アフィア「由良、あんたいったい、この子達に何吹き込んだのよ!?」
由良「吹き込んだなんて人聞きの悪い。私はただ、事実を伝えただけよ?このままだと、大好きなお兄ちゃんが取られちゃうってね。」
衣玖「潔く諦めてね、アフィアさん。できれば、危害を加えたくないし。」
日菜「日菜はね、お兄ちゃんのお嫁さんになりたいの!だからね、お兄ちゃんも日菜のお婿さんにならなきゃダメなんだよ?」
うーん、なんというか・・・。衣玖に関しては誰より言葉に凶暴性があるし、日菜は純粋だけど、純粋ゆえにまっすぐ伝えてくるし・・・やりずらいなぁ。
衣玖もだけど、みんないつもとキャラが違う気がするんだよね・・・僕一人のために、そこまで豹変するか?もしかして、誰かが裏で手引きしてるとか?
睦月「してるわけないでしょうが」ギロ
日向「あ、はい・・・」
どうやらただただ、僕を狙ってるだけみたいですねはい。
全く・・・こいつら、兄妹ってこと忘れてるんじゃなかろうか。いや、分かっててもあるいは、か。父さんと小鈴お母さんの例があるからなぁ。
しばらくまた睨み合いが続いたが、沈黙をアフィアちゃんが破った。
アフィア「・・・このままだと埒が明かないわね。」
由良「そう?このままなら、あなたが超絶不利なだけだと思うけど?」
江美「こっちは7人。対してあなたはたった1人。勝てるとお思いでぇ?」
叶恵「何度も言ってるが、こいつはあたしらの兄ちゃんだ。誰にも渡す気はねぇよ。」
奈々「その相手がアフィアさんなら、尚更なの!」
睦月「あなたにだけは・・・絶対に取られたくない。」
衣玖「そういう訳ですから、諦めてどっか行ってくれませんか?」
日菜「日菜達とお兄ちゃんの空間を、邪魔しないで欲しいな。」
なんちゅうリンチや。フェアのふの字もありゃしねぇや。だけど、アフィアちゃんは諦めてないし、僕だって諦めたくない。・・・だから、こうする。
日向「お前ら、何か勘違いしてないか?お前らの敵は、1人じゃねぇぞ?」
由良「はぁ?誰がいるって言うのよ。」
日向「決まってるでしょ・・・僕、いや、俺だよ。」ガシッ
アフィアちゃんの手をつかみ、握る。アフィアちゃんはビックリしていたが、すぐに優しい表情になった。
江美「な、何言ってるの?私たちといたほうが、きっと幸せになるわよぉ?」
叶恵「江美の言う通りだ。冗談キツイぜ?」
日向「冗談?そっちこそ冗談はよしてくれよ。前から言ってるだろ、僕はアフィアちゃん一筋なんだよ。」
奈々「にー・・・奈々たちはどうでもいいの?」
睦月「私たちとは遊びd」
日向「睦月、それ以上はいけない。・・・あと奈々、どうでもいいわけが無いだろ?お前らは、大切な妹だ。」
衣玖「なら、アフィアさんじゃなくて私たちを・・・!」
日菜「お兄ちゃんは、日菜のお婿さんになってくれないの・・・?」
日向「お前たちは、大切に思ってる。けど、彼女とかお嫁さんとか、そういう関係は・・・違うと思う。そういう関係なら、僕は・・・。」グイッ
アフィアちゃんの手を引き、抱き寄せる。皆がザワっとした。
アフィア「ひゅ、日向?」
日向「・・・ごめん、アフィアちゃん。」
アフィア「え?」
僕はそのまま・・・アフィアちゃんのおでこにキスをした。
由良「な・・・なぁ・・・!」
奈々「な、なんですかぁ?」
由良「呼んでねぇ!・・・日向、あなた・・・!」
日向「ごめんね、みんな。」
僕はもう一度アフィアちゃんを抱き寄せ、言った。
日向「僕のお嫁さんは、この子だから。」
一瞬にして、全員の表情と動きが固まった。
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