女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが ~2nd season~

ko-suke

254話 乱入者現る、すなわちカオス(怖)




アフィアちゃんたちは口論の後、しばらくの間睨み合っていた。もう、怖いですこの人達。

話しかけようにも、場が発言を許さない雰囲気。誰か助けて・・・。

そう思っていた矢先、ついに沈黙は破られた。ある、天使の介入によって。

衣玖「お兄ちゃんお姉ちゃん、ここー?」ガチャ

日菜「お母さん達が騒がしいって・・・あれ?」

妹の中でも、あんまり突っかかってこない2人。衣玖と日菜だった。

衣玖「ゆ、由良お姉ちゃん?なんでそんなに睨んでるの・・・?江美お姉ちゃん達も、怖いよ?」

日菜「あれ、アフィアさんもいる!それに、お兄ちゃんも!みんなどうしたの?」

由良「・・・衣玖、日菜。」

江美「えっと・・・ちょっとね?」

由良はアフィアちゃんを睨んだままだけど・・・でも、少しは和らいだかな?2人とも、グッジョブ!

と、すっと由良の表情が柔らかくなり、2人に話しかける。

由良「ふぅ・・・衣玖、由良。ちょっとこっち来てくれるかな?」

衣玖「え?うん・・・いいけど」

日菜「なーにお姉ちゃん?」

由良は2人の耳元で何かを話し出した。ここからだと、上手く聞こえなかった。その状況をぼかして伝えてるのかな?知らんけど。

あと、いい加減この体勢はやめよう。僕は立ち上がり、壁によりかかった。ついでに、アフィアちゃんに話しかける。

日向「アフィアちゃん、大丈夫?疲れてない?」

アフィア「えぇ、大丈夫よ。絶対にアイツらから、日向の権利を勝ち取ってみせるわ。」

日向「う、うん?権利?」

アフィア「まずは煽りまくってキレさせようかしら・・・いや、ここは・・・」ブツブツ

なんか・・・うん。とりあえずさ、権利って何?もうよくわからないよ。まぁ、衣玖達がいるし、なんとかなるでしょ。

それから数分後、由良から2人が離れた。そのまま1階に戻るのかな?・・・なんて考えていたが、なぜか2人は、由良の隣へ。

由良「さ、続きを始めましょ?アフィア。」

アフィア「・・・どういうことかしら?その2人は部外者でしょう?」

由良「ハッ・・・部外者?何を勘違いしてるのかしら?衣玖に日菜、言ってやりなさい!」

由良の合図で、2人はそれぞれ口を開いた。出てきた言葉は、僕を取り乱させるのに十分すぎるほどの、大きすぎるものだった。

衣玖「私、お兄ちゃんと結婚したいんだ。だからアフィアさん・・・そこから、立ち退きなさい。」

日菜「ごめんねアフィアさん。お兄ちゃんは、日菜達の旦那さんなんだ。取っちゃ・・・メッだよ?」

日向「・・・うそぉ」

2人までもが、アフィアちゃんの邪魔をする発言。僕はもう、ため息をつくしか無かった。


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