女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが ~2nd season~
249話 シリアスってなんだっけ(扉)
アフィアちゃんは、確かにこう言った。僕との思い出を、忘れていたと。
つまり、それは・・・まさか!?
アフィア「あなたに合わせる顔がないの!お願いだから帰」
日向「ちょっと待ってアフィアちゃん!!」バァン
アフィア「ぴゃぅっ!?うわわ・・・わっ?!?」バダン
日向「あ」
勢い余ってドアをパーで叩いてしまった。・・・なんとなく、部屋の中でアフィアちゃんがどんな状態なのか、予想がつく。
日向「えっと・・・アフィアちゃん、大丈夫?」
アフィア「・・・大丈夫だと思う?」
日向「思わないですごめんなさい!!」
とりあえず謝る。誠意を見せるのが1番だからね!
・・・と、まずは聞かなきゃ。
日向「アフィアちゃん、1ついいかな。いまさっき、僕との思い出を忘れていたって言ったよね?」
アフィア「・・・。」
日向「それって、つまりさ・・・」
アフィア「・・・・・・よ。」
日向「え?」
アフィア「覚えてるわよ、全部。小学生の頃の最悪の出会いから、出かけた思い出・・・そして、その・・・わ、別れる日に・・・・・・ぉ、ぉ・・・」ゴニョゴニョ
日向「えっと・・・ごめん、最後の方聞こえなかったんだけど・・・」
そういうと、さっきの腹いせか、アフィアちゃんはドアをドンドンと叩きまくってきた。ドアとは距離をとってたから、全く影響はないけど・・・ドアさん、お疲れ様です。
アフィア「ふーっ・・・ふーっ・・・ど、どうよ。さっきのお返しよ!!」
日向「・・・その、ドアから離れてたから・・・」
アフィア「なん・・・だと・・・」ドッ
音からして、おそらく膝から崩れ落ちたのだろう。・・・いや、そこまでショックだったの?嘘でしょ?
というか、もう中で話した方が早くない・・・?このままだと、らちあかないし・・・。
日向「・・・ねぇ、アフィアちゃん。もう一度顔見せてくれないかな。目を見て、ちゃんと話がしたいな。」
アフィア「いや、でも・・・」
日向「さっきも言ったけどさ、僕は何にも気にしてないよ。アフィアちゃんは気にするのかもしれないけど・・・このままじゃ埒が明かないと思うんだ。何も始まらないし。」
アフィア「っ・・・」
日向「アフィアちゃん、どうしてもダメかな・・・?」
そこまで言って、しばらく経ったあと、無言のまま部屋のドアの鍵が開いた音がした。
そのまま入っていいものか、ちょっとばかし躊躇した結果・・・一瞬でドアが開き、僕の手を掴んで部屋へ引っ張った。そのまま、また鍵が閉まる。
日向「いたた・・・アフィアちゃん、もう少し優しく・・・。」
顔をあげると、そこには。
アフィア「・・・っぐ、えぐっ、日向ぁぁ・・・」ボロボロ
大粒の涙を流す、アフィアちゃんの姿があった。・・・僕は反射的にこう言った。いい?反射的に言っただけだからね?その辺はちゃんと理解し─
日向「アフィアちゃん・・・もう少し、ドアに優しくした方がいいんじゃ・・・」
アフィア「・・・っは、はぁ!?そんなの私の勝手でしょ!!」
案の定、怒られました。だって、内側が外側に比べてボロッボロになってたんだもん。僕悪くないもんね!
・・・シリアス感ぶち壊れ?知らない子ですね(白目)
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