女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが ~2nd season~

ko-suke

247話 親と子はよく似る(助)




理子「全く!全く全く全く!!どうしてこの親子は無茶ばっかりするのかねぇ!?」

日向「い、痛いよお母さん。」

大和「おい理子、日向はけが人なんだからそれくらいに・・・」

理子「あなただってそうよ!いっつも無茶ばかり・・・!」

大和「はは・・・返す言葉がねぇや。」

日向「お父さんェ・・・」

由良はしばらく泣いたあと、お父さん達を呼びに行った。泣きじゃくって目が真っ赤の状態で行ったから、さぞかしお父さん達は驚いたろうな。

まぁ、そんなことはどうだっていいんだけど・・・やっぱり力強いたたたた!

と、その時。

??「失礼します。」

そう言って、誰かが入ってきた。チラッとその方を見ると、見覚えのある人物だった。

大和「あぁ、忍さん。」

忍「こんにちは。・・・日向君、元気になったのね。」

日向「はい、この通り。」

忍さん、つまりアフィアちゃんのお母さんだった。見た感じ、近くにアフィアちゃんは居ない。

忍「大事だいじに至らなくて良かったわ。今回は、その・・・アフィアを助けてくれてありがとう。」

日向「いえ、助けられてよかったです。」

忍「アフィアから電話があって、何事かと思ったら・・・日向君、本当にありがとう・・・ぐすっ、ありがどうぅぅ!」

日向「おわっ!?またかっ・・・!」

忍さんまでもが、何故か抱きしめてきた。この人たちは、何かあったら抱きしめるのが通例なの?そう思うくらいには、今日何度も抱きしめられた。・・・嬉しくない訳じゃないけどさ、うん。

それと・・・アフィアちゃんと同じ匂いがする。落ち着く香り・・・べ、別に他意はないよ?ただ、やっぱり親子なんだなぁ・・・って。

由良「・・・あの!それくらいに・・・」

忍「へ?あ、あぁごめんなさいね。つい・・・。」

由良「むぅ・・・日向は私が抱きしめるの!」ギュッ

日向「離れて」

由良「酷いっ!?」

由良は面白い反応するなぁ。いじりがいがあると言うか、なんというか。・・・と、そんなことはどうだっていい。大事なのは・・・

日向「あの、アフィアちゃんのお母さん。その・・・アフィアちゃんは。」

忍「えぇ。怪我とかは無いのだけれど・・・今回のことがよっぽどショックだったのか、部屋から出てこなくなっちゃって・・・。」

日向「そう、ですか。」

友達が目の前でかれたんだもの、そのショックは計り知れないだろうな。・・・きっと、考えたって分からないだろう。

忍「日向君には悪いんですが・・・おそらく、アフィアの心を開けるのは日向君だけな気がしまして・・・謝罪と、そのお願いを。」

大和「・・・そうでしたか。日向、どうする?」

当たり前だけど、答えは決まっている。

日向「会うよ、アフィアちゃんに。・・・何より、大切な人だもん。」

大和「・・・ま、そういうと思ったさ。」

忍「本当にありがとうございます・・・日向君、お願いね。」

日向「はい、任せてください。」

そう、言い切る。

・・・昔に読んだ本に、こんなことが書いてあった。

“身体だけ助かったとしても、心が閉ざされたままでは、それは本当の意味で助けたとは言えない。”

・・・何があっても、アフィアちゃんを守る。これからが本当の、「助ける」だ。



✩ちょこっとメモ✩
“”内は作者の戯言です。(少なくとも、調べた限りではなかったです。)
なので、特に気にしないで下さい。あともし元があったらごめんなさい。

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