女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが ~2nd season~

ko-suke

242話 こういう場合のお決まり(膝)




・・・暖かい、優しいものに包まれている感覚に陥る。

僕は、どうなったんだろうか。アフィアちゃんは、無事だろうか。それすらよく分からない。

今はただ、この甘くてふわふわした感覚に包まれていたい・・・そう思う、けど。それじゃダメな気がする。何かが、それを必死に拒もうとしてる・・・気がする。

僕は力をふりしぼり・・・っていうのも変だけど、何とか目を覚ますことが出来た。

起きた先に広がっていたのは、見たことない天井・・・のはすだけど、なんか見覚えがある。真っ白で、ふわふわで・・・。

とりあえず起きようと、体を起こす・・・が、誰かがそれを制した。

??「こらこら、もう少し横になってなさいな。」

この声・・・どこかで聞いたことあるぞ。いや、まさか・・・そう思って、スッと後ろへ振り向く。そこにいたのは・・・

??「やっほー、日向君。久しぶりだね?」

日向「あ・・・あなたは、アフロディーテ様!?」

昔お世話になった、女神様だった。



ディーテ「もう、様なんてつけなくていいって言ったでしょ?忘れちゃった?」

日向「いや、そんなことは・・・」

ディーテ「じゃあ、ちゃんと呼んでみて?」

日向「・・・お、お久しぶりです、ディーテさん。」

ディーテ「うん、よろしい!・・・ちゃんづけでもいいのよ?」

日向「丁重にお断りします。」

ディーテ「むー・・・」

ディーテさんは頬をふくらませて不満げな顔をする。・・・そんな顔しても呼びませんからね?

??「ディーテ、日向くんの様子は・・・って、起きたのね。」ガチャ

日向「あ・・・ヴィーさん」

ディーテ「お、ちょうどいいところに!ヴィーそろそろ変わってくれない?足痺れちゃってさ~」

ヴィー「あんたが志望したんでしょうに・・・全く。」

ディーテ「にしし、すまんね」

ヴィーさんもディーテさんも、昔会った時から全然変わってなかった。・・・というか、足が痺れるって・・・まさか!

僕は嫌な予感がして、頭をぐりんと動かす。・・・そして、案の定だった。

ディーテ「ぁっ・・・ち、ちょっと急に動かないでよぉ。びっくりしちゃうじゃない。」

日向「うわぁぁっ!?ご、ごめんなさいぃ!」ガバッ

夢心地の中で感じていた、ふわふわ感。それは、膝枕によるものだった。・・・なんていうか、うん。

ディーテ「いや、わたしがやりたくてやったんだし・・・謝る必要なんてないよ?」

日向「いや、でも・・・」

ヴィー「そうそう、こいつのせいだから。」ギュッ

ディーテ「いひゃっ!?つ、つねらでよぉ!」

ヴィー「さ、そんなことより・・・日向君?私のお膝へどうぞ?」

日向「え、遠慮しときます・・・」

ヴィー「・・・女神様に逆らうの?」

日向「職権乱用・・・いや、地位乱用だぁ・・・」

見た目だけじゃなくて、中身も相変わらずのお2人だった。・・・いや、変わったかも。前以上に凶暴に。


コメント

コメントを書く

「学園」の人気作品

書籍化作品