女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが ~2nd season~
234話 進みし時、戻りし時(半)
日向「でっ・・・でででデートって・・・」
アフィア「・・・。」
日向「聞き違いかもしれないから
・・・も、もっかい」
アフィア「言ったでしょう?1回しか言わないって。あと聞き間違えじゃないわ。」
う、嘘でしょ?アフィアちゃんが、僕をデートに誘ってるの・・・?
アフィア「・・・何よ、嫌なの?」
日向「嫌なわけがないじゃん!ただ、ちょっとビックリして・・・!」
アフィア「ちょっと、ねぇ?」
日向「うぐ・・・」
くっそ、僕をからかってる・・・。
アフィア「で、どうなの?するの、しないの?」
日向「す、するよ!絶対する!デート・・・僕行く!」
アフィア「そう。」
日向「でも、なんで急に・・・?」
アフィア「・・・この前、海行ったじゃない?」
日向「う、うん。楽しかったよね。」
アフィア「えぇ、とても。・・・問題は、その日の夜のことなのよ。日向、今から私が言うことが、合ってるか答えて。」
日向「え?うん、いいけど・・・」
アフィア「ありがとう。・・・私は」
アフィアちゃんはまた深呼吸をし、微笑みながらこう言った。
アフィア「私は、ガーナの小学校であなたに出会った。初めての出会いは・・・私がバナナの皮で滑ったところを助けてくれた。・・・そうでしょう?」
それは、忘れるはずもない事実で。そして、僕にとって衝撃的な言葉で。
日向「うん、合ってる・・・合ってる!?あ、あ、アフィアちゃん、まさか・・・!!」
アフィア「・・・えぇ、思い出したのよ、あなたとの出会い。高校で会うのが初めてじゃないって聞かされた時は、半信半疑だったけど・・・ホントだったみたいね。」
日向「あ・・・あ・・・じ、じゃあ・・・!」
半泣き状態で僕がそう言うと、アフィアちゃんは首を横に振った。
アフィア「残念だけど、問題はそこじゃないの。思い出したのが問題じゃなくて・・・これしか、思い出せなかったの。」
日向「・・・どういう、こと?」
アフィア「その出会いの時の記憶だけ、元に戻ったの。だから、その後どうなったとか、小学校で日向達とどんな生活を送ったとか、その辺はまだ思い出せないの・・・。」
日向「・・・。」
アフィア「だから、あなたと親密になれば、全てを思い出せるんじゃないかって思って・・・。お願い、私の記憶を、一緒に取り戻してほしいの。」
日向「・・・もちろん。僕だって、アフィアちゃんの記憶が戻ったほうが嬉しいし。それに・・・アフィアちゃんとデートできるなんて、そうそうないからね!」
アフィア「日向・・・ふふ、ありがと。」
日向「どういたしまして。ふふふ・・・」
こうして僕は、アフィアちゃんとデートの約束を取り付けた。由良達には絶対に内緒にしないと・・・デートするってバレたら、何されるか分かったもんじゃないからね。
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