女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが ~2nd season~
218話 もはやいつもの光景(点)
7月上旬のとある土曜日。
由良達にしてはめずらしく、朝から勉強をしていた。
というのも、もちろんそれ相応の理由があってね。
理子「こら由良ぁ!手ぇ止まってるよ!」
由良「ひええぇ!いつにも増して鬼だぁぁ!」
江美「日々の勉強をちゃんとしないのが悪いんでしょう?」
叶恵「くっそ言い返せん・・・」
聖菜「なんとしても、今回はいい点とってもらうからね!」
奈々「勉強は積み重ねが大事なの!姉達頑張るの~♪」
奈緒「おっと、何自分は関係ないみたいな態度なのです?なんなら、あんたの方が酷いのですよ?」
睦月「・・・年下に教えられることを、恥ともなんとも思ってないからね、この人。」
うちの学校、毎月小テストをやってるんだけど・・・由良と叶恵、奈々の成績がなんとも芳しくないみたいなんだよねぇ。
しかもそれをずっと隠してたらしくて・・・それで、お母さん達が怒っちゃったみたいでさ。バレないとでも思ったのかな・・・全く、ちゃんと勉強しないからこうなるんだよ。
しかも、次のテストは期末テストでさ。そこで、国数英社理のうち80点以上取れなかったのが2個以上あったら、ゲーム没収だって言われちゃったから、こんなにがんばってるってわけだね!
さて、3人は取れるのかな?みんな頑張れ~!
大和「おい、お前も手が止まってるぞ。アイツらほどじゃないけど、お前も結構なんだからな。」
日向「・・・あい」
あ、えーと・・・はい、僕もです。
理子「前は結構いい点取ってたじゃないの。どうしてまたやる気無くしちゃったのよ。」
由良「あの時はさぁ、日向とのデートっていうご褒美があったから頑張れたんだよぉ。・・・あ、そうだ!ねね、今回もそういうのつけてよ!」
聖菜「甘えるんじゃない!あのねぇ由良、普通はそういうのが無くても頑張るものなんだよ?」
由良「えーいいじゃん!いい点が取れて、ご褒美がある!win-winの関係だよ!」
加奈「誰と誰がwin-winなんだ?どっちもお前じゃねぇか。無駄口叩く暇があったら勉強しな。」
叶恵「つったってさぁ・・・つまんねぇじゃんか勉強なんて。外で運動してた方がよっぽど有意義だよ?」
江美「そういう問題じゃないの。いいからやりなさいな。私も手伝ってあげるから・・・」
奈々「奈々はちゃんと勉強してるの!結果に結びつかないだけなの!」
奈緒「・・・確かに、勉強はしてるはずなのです。だからこそ、なんで取れないかが不思議なのです。」
睦月「簡単だよ。こいつ、ゲームしながらやってるんだもん。身につくはずがないじゃん。」
奈々「そ、それは言わない約束なの!・・・あ、いやその・・・」
奈緒「・・・詳しく聞かせてもらうのです」ゴゴゴゴゴ
・・・なんだかなぁ。勉強ひとつとってもここまで個性が出るものなんだね。
とりあえず、奈々。・・・ドンマイ!
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