女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが ~2nd season~
216話 論破の渋滞、発生中につき(友)
アフィア「・・・とりあえず、その件は私の負けでいいわ。」
叶恵「っしゃ!やってやったぜ!あんた、もうちっと国語の勉強した方がいいんじゃないか?」
由良「ナイスよ叶恵!これで私たち優勢ね!叶恵と口喧嘩で勝とうなんて、100年早いのよ!」
江美「アフィアちゃん、諦めてもいいのよぉ?ふふふ・・・」
ここぞとばかりに、アフィアちゃんをおちょくる3人。そういうの、良くないと思います。
アフィア「でもね、3人とも。」
由良「あ?何よ。」
アフィア「あんたらは、ひとつ重大なことを見落としているわ。」
江美「はぁ?なに、負け惜しみかしらぁ?」
アフィア「・・・一応言っておくわ。あんまり調子乗らない方がいいわよ。今から、あんたらまとめて論破してあげるから。」
叶恵「あーはいはい。わかったからさっさと言えよ。」
アフィア「いいのね?じゃあ言うけれど・・・」
そういう行為をしていると・・・
アフィア「・・・あんたらがしようとしている行為は、法律違反なのよ。」
1番大事なところを、狙われるからね。
由良「・・・は?」
江美「え、何言ってるの?」
叶恵「突然何を言い出すのか思ったら・・・」
アフィア「いいこと?3人とも。民法ってものがあってね、近親者の結婚は禁止されてるのよ。しかも、全員結婚となれば、一夫多妻制の方でも引っかかってくるわ。こっちも民法で禁止されてるの。」
由良「そんな事言われてもわかりませーん!」
アフィア「わからない、で済む話じゃないのよ。」
江美「大丈夫よぉ、2人は蹴落とすもの。」
アフィア「だとしても近親者の結婚は法律違反よ。」
叶恵「いちいちそんなの覚えてられっかっての。」
アフィア「あなた、私に国語の勉強した方がいいって言ったわね。私もそのまま返してあげるわ。あなたは法律の勉強をなさい。」
ことごとく論破。一気に形勢逆転だね!アフィアちゃんすごいや!
江美「こういうのは禁断の恋って言うの、ご存知ないかしらぁ?禁断の恋なんて、もえるじゃないの。」
アフィア「えぇ、燃えるわね。ネット界隈で炎上、っていう意味では。」
江美の言葉を最後に、ピタッと言い訳が止まってしまった。強いねアフィアちゃん!
由良「ぐぅぅぅ・・・!なんなのよあんた!なんでそこまで、私たちの邪魔をするの!?」
江美「そうよぉ。あなたには何も関係ないでしょ?」
叶恵「それに、日向に興味ねぇって言ってたろ。そういうやつは口出さないでくれないかな。」
アフィア「・・・なんで邪魔するか、ですって?」ギロ
アフィアちゃんは、3人を鋭く睨んだ。そして、一言。
アフィア「自分にいの一番に話しかけてくれて、仲良くしてくれて・・・そんな大切な友人が困ってるんだもの、助けないわけないでしょう?」
その言葉はド正論で、また僕の心に深く突き刺さった。そう、僕とアフィアちゃんは“友人”だった。
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