女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが ~2nd season~

ko-suke

209話 愛が故の危機察知(敷)




江美「最初から、こうすればよかったのよねぇ。あなたに・・・」

ゴクリと、唾を飲み込む。さすがに命には関わらないことだろうけど、ちょっと緊張する。

そんな僕を見て、江美は言った。

江美「・・・あなたに、叶恵がしたこととまっっったく同じことをすれば、こんな回りくどい説教れなくてもよかったわねぇ。」

・・・はい?叶恵と、全く同じこと?

・・・・・・・・・はぁぁぁぁっ!?!?!?



日向「ちょちょ、ちょっと待ってよ江美!?」

江美「ふふ、なぁに?」

日向「さすがに冗談だよね?本当はそんなことしようとか考えてないんでしょ?」

江美「私は本気よ?」

日向「嘘はダメだよ!いくら江美でも・・・」

江美「嘘なわけないでしょ。叶恵がしたことは許せない。でも、正直羨ましい。だから、私もやる。抜け駆けはダメだものねぇ?」

日向「・・・そ、そうだ!みんなで話し合おう?実力行使より、まずは話し合いだよ!」

江美「言ったはずよ。回りくどいのは嫌いなの。わざわざ今から起こして話し合うより、今この2人きりの時間を楽しんだ方が有意義だもの。」

日向「いや、それは・・・」

江美「いちいちうるさい。それ以上無駄口叩くなら、その口塞ぐわよぉ?」ペロリ

日向「あ・・・はい。」

・・・僕、尻に敷かれるタイプだね。なんとなく自分で察したよ。

江美「ふふ、それでいいのよ。あなたはただ、感想を言うだけ。それだけでいいのよ。」

江美の笑顔が怖いです。誰かお助けぇぇ!



叶恵「起きろ由良ぁ!日向に危機が迫ってる気がする!」ガシッ

由良「ふぁぁ、何よいきなり・・・」

叶恵「だから!日向に危機が迫ってるんだよ!」

由良「日向にぃ?・・・そういえば、居ないわね。というか、なんでみんな寝てるのかしら?」

叶恵「それなんだよな。覚えてなくてよ・・・。」

あたしが目を覚ました時には、周りでみんな寝ていた。あまりにも不自然だから、何かされたんだろうが・・・。

叶恵「・・・待てよ、江美がいねぇ!あんにゃろ、抜け駆けか!?」

由良「なんですってぇ!?抜け駆けは許さないわよ江美ぃ!!」

叶恵「きっと2階の何処かだ!探すぞ!!」

由良「了解!」

あたし達は急いで2階に駆け上がる。途中で会ったジェリーさんに何か言われたような気がするけど・・・ま、いいっしょ。

叶恵「とりあえず、手当たり次第に部屋開けるか?」

由良「・・・いや、その必要は無いわね。ここの部屋よ。」ヒソッ

由良が耳打ちしてきた。試しに耳をドアにくっつけると、小さな声だけど日向の声が聞こえた。

日向、待ってろよ!今正義のヒロイン様が助けてあげるからな!


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