女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが ~2nd season~
207話 いろんな意味でのピンチ(羨)
気絶してからどのくらいだったのだろうか。ゆっくりと目を開けた先に広がっていたのは、よく知る天井。僕の部屋だった。
さしずめ、誰かが寝かせてくれたんだろうけど・・・ま、いっか。そう思って起き上がろうとした時、違和感に気がついた。
さっきまで使っていた枕が変。柔らかいけど芯があるというか、なんというか・・・とにかく、いつも使ってるやつじゃなかった。
まぁ、これだけならまだ、誰かの枕だろうくらいで済んだんだけど・・・なんだろう、さっきからさ、目の端に何かが写ってるんだよね。
うん、とても嫌な予感が・・・
??「あら、目が覚めたのね。寝顔可愛かったわよぉ?写真撮って待受にしたいくらいには、ね♪」
そう言って、顔を覗き込んできた一人の少女。・・・まぁ、何となく分かったかもしれないけど、江美だった。
・・・ということは、この状況は。
日向「え・・・江美?この状況、何かな?」
江美「やぁねぇ。膝枕に決まってるじゃないの。」
日向「デスヨネー」
だろうね、知ってた。知りたくなかったけど知ってた。(白目)
日向「あの・・・なんで膝枕?」
江美「なんでって・・・あなたが気絶しちゃったから、寝かせてあげたんじゃないの。」
日向「いや、それはありがたいんだけど・・・わざわざ膝枕である必要は無いよね?ベッドでよかったよね?」
江美「あら・・・日向ったら意外に大胆ねぇ。女子と一緒にベッドに寝るなんて。」
日向「違うからね?なんで江美も一緒の前提なのさ。寝るのくらい、僕一人で大丈夫だから。」
江美「あのねぇ・・・気絶した人を1人にはしてられないでしょう?それに、日向の可愛い寝顔も、こんな間近で見られたし?」
やっぱそっちが目的ですか。
日向「いや・・・はぁ、まぁいいや。というか、江美大丈夫なの?僕と2人きりなんて知られたら、みんなが黙ってないんじゃないの?」
江美「大丈夫よ、みんなにはちょっと眠ってもら・・・なんでもないわぁ、気にしないで?」
日向「気にするよ!!今不吉な単語が出てきたよ!?」
江美「大丈夫だって、首根っこにえいつて・・・ね?やっただけだから。」
それで気絶するなんて・・・江美もしかして、めちゃくちゃに強い?これ、逆らったらお陀仏のパターンですかね?
江美「今、失礼なこと考えてたでしょう。」
日向「いや、そんなことは・・・」
江美「嘘つきなんだから、もう。見てたら分かるのよ?あ、それと・・・みんな起きないように、寝やすいお香焚いてきたから、なかなか起きないと思うわよ?」
日向「そこまでしますか・・・やりすぎじゃない?」
江美「だって、2人きりを邪魔されたくないし・・・それに・・・」
そう言って江美は、ジリジリと寄ってきた。後ろに下がろうとしても、江美にガッシリ掴まれていて無理。
日向「ちょ、え、江美・・・?」
江美は、素敵な笑顔でこういった。
江美「あなたから、まだ叶恵の○○○○の感想、聞いてないからねぇ?」ゴゴゴゴゴ
あ、これ怒ってますね。万事休す!
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