女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが ~2nd season~
202話 二転三転どころじゃない(機)
その後、泣きながらバーガーを頬張る奈々を何とかなだめた。いくら話しかけても、泣きながらバーガーを頬張るだけで、人の話を聞きやしなかったから大変だった。
でも、僕の意見というか、好み?を言ったら一瞬で元気になった。・・・時々、みんなのことが分からなくなるんだけど、ほんとになんなの?
まぁ、何はともあれ・・・とりあえず、おやつ(?)の時間は終了した。
ちなみに、なだめている最中に、何故か叶恵に軽くパンチされた。・・・なんで?
バーガーショップを後にした僕達は、奈々の要望でデパ地下に。上の階には何度か行ったけど、デパ地下に行くのは初めてだった。
奈々「ここではね、各地のお土産とか、ここでしか食べられない食べ物もあるの!」
日向「結局食べ物かい!」
叶恵「さっきバーガーショップ行った意味って・・・」
奈々「あ、いや、その・・・あとパンとか・・・」
叶恵「食いもんじゃねぇか。」
奈々「・・・大福とか」
叶恵「だから、食いもんじゃねぇか。」
奈々「・・・うぅ」グスッ
ことごとく打ち砕かれ、またしても泣きかける奈々。
日向「あー・・・まぁいいじゃん。さっきしょっぱいの食べたし、デザートでも食べよっか。」
奈々「にー・・・!うん、食べるの!」パァ
うん、可愛い。素直が1番だね。
叶恵「・・・お前、年下には甘いよな。由良とかには厳しいのによ。」
日向「当たり前でしょ?妹には優しくしなきゃ。」
叶恵「あたしたちも妹なんだけどな・・・」
日向「叶恵達は・・・どっちかっていうと、幼なじみ感があって・・・」
叶恵「お前なぁ・・・は、ぁ?」
叶恵は呆れたように、ため息をついて・・・何故か途中で途切れた。
叶恵「・・・幼なじみ?日向、お前今幼なじみ感があるって言ったか?」
日向「え?う、うん。そうだけど・・・」
叶恵「幼なじみ・・・幼なじみか・・・」
ど、どうしたんだろう?そう思って話しかけようとした瞬間。
叶恵「ふふふ・・・アッハッハ!そうかそうか幼なじみか!なるほどな日向ぁ!お前はあたし達を幼なじみとして見てたのかぁ!妹としてではなく!」
日向「え?え?」キョトン
奈々「い、意味がわからないの・・・」
叶恵「それなら・・・まだこれから何とでもなるな!よし、こい2人とも!さっさとデザート食べるぞ!」
日向「え?・・・お、おー?」
奈々「おー・・・というか、一体何なの?なんでいきなり・・・?」
日向「さぁ・・・」
僕達は、何故か突然上機嫌となった叶恵と共に、デザートを食べてお土産を買うのだった。
・・・いや、本当になんで突然?意味がわからなすぎるんだけど・・・。
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