女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが ~2nd season~

ko-suke

197話 時と場所をわきまえようね(騒)




日向「ちょっと、落ち着いて・・・ここ、お店の中だよ?」

由良「それがなんだって言うのよ。あんたがさっさと答えれば済む話じゃないの。」

江美「そうよぉ。自分に素直になって、1人の名前を言うだけ。なんでそれが出来ないのかなぁ?」

日向「だって、絶対それだけじゃ終わらないじゃん!」

由良「そんなことないよ?返答次第では・・・ね。」

江美「答えてくれるだけでいいのよ?返答次第では・・・ね。」

さっきから、何かしら打開策がないかと探しているんだけど・・・ぜんぜん見つからない。

それにこいつら、お店の中だって言うのに平気で大声出すわ、今だって、机に乗りかかってるしで・・・注意したいけど、話聞かないからなぁ。

由良と江美の圧は凄いし、後ろからの目線もすごいし・・・周りのお客さんも、数名こっち見てるし。恥ずかしいったらありゃしない。

由良「さっさと答えなさい!私なの?私よね?」バン

江美「早くしなさい!たった二言よ?好きなのは私だって言うだけでいいのよ?」バン

日向「2人とももう少し静かに・・・!」

これは、嫌な予感しかしない!絶対に折れない鋼鉄製のフラグが立ってるぜぇ!

??「君たち?」ゴゴゴゴゴ

3人「」ビクッ

ふと、後ろからかけられた声。恐る恐る振り向くと・・・

店長「何を、騒いでるのかな?」ゴゴゴ

3人「あっ・・・」

この店の店主だった。終わったね。

そして僕達は、揃ってお店を出た。・・・これは、出禁かな。

由良「全く・・・日向がさっさと言わないからよ!」

江美「そうよぉ。私のことが好きって、なんで言えないのよぉ?」

日向「言えないし、言わないよ・・・。色々とややこしくなるだけじゃん。」

由良「別にならないよ?ただちょっと、違う名前を出されたら1対1で話し合うだけだって。」

江美「そうそう。空き教室で2者面談をするだけよぉ。」

日向「それ、絶対無事じゃ済まされないよね。」

ニコニコとしながらそういう2人。間違いなく、言ってはならないことだと再認識したのだった。

・・・それと、もうひとつ。さっきから、後をつけてくる後ろの人達。カフェから出た時に、少し遅れてみんな出てきていたんだけどさ。

着いてくるなら、言えばいいだろうにさぁ・・・わざわざ後ろから着いてくる必要ある?隠れられてると思ってるんだろうけど、バレバレだからね?足音隠す気ないし、うるさいし。

尾行ごっこかなんか知らないけどさ・・・。周りの人からもめっちゃ不審がられてる。そりゃ、サングラスとマスクつけた女子軍団がいたら不審がるよね。男子軍団でも同じだけどさ。

えっと、良い子のみんなは遊ぶ時はあんまり人に迷惑かけないようにね!日向お兄さんとの約束だよ?


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