女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが ~2nd season~

ko-suke

196話 1寸先は茨道、後退しても茨道




ショッピングを後にした僕達は、カフェでティータイム・・・なんて言えるほど優雅かどうかはともかく、歩き疲れた足を休ませていた。

由良と江美が頼んだでっかいパフェが届き、それを美味しそうに頬張る2人。・・・黙っていれば可愛いのになぁ。

そんなことを、チョコケーキを頬張りながら思う僕。決して、そんな食べたら太るよとか、そんなこと思っちゃいない。・・・ホントだよ?うん。

チョコケーキを食べ終わり、メロンソーダが半分を切った頃、ふと由良が切り出した。

由良「そういえば、日向。ちょっと聞いていい?」

日向「ん?・・・ぷは、いいけど、何?」

・・・まぁ、切り出した内容はと言うと。

由良「結局私たちの中で誰が1番なの?」

日向「!?!?」

そんな軽く聞くような内容では、決してなかった。



江美「けほ、けほっ・・・ゆ、由良?何聞いてんの?」

由良「だって気になるじゃん?アフィアぞっこんだとしても、私たちの中だったら誰が1番なのか。」

江美「そりゃそうだけど・・・まぁ、そうね。誰なの?」

日向「いやいや・・・」

ほんと、突拍子もなく爆弾を放るね、君。それに、僕が言う答えは決まってる。

日向「誰が1番とか、そんなの決まってないよ。そもそも、好きに順位を決めるとか、ダメだと思うし・・・みんな、大切で大事な妹だよ。」

こう言えば、なぁなぁで流せるって父さんが言ってた!

由良「はいはいそういうのいいから。誰が1番なのか教えなさいよ!」

江美「逃げようったってそうはいかないわよ?ちゃーんと答えてもらうからねぇ?」

父さんの嘘つき!いーけないんだぁ!
・・・なんて言ってる場合じゃないよなぁ。うーん、どう切り抜けようか。

よし、まずプラン1。

日向「あー・・・そういえばs」

由良「話そらすな。」

・・・プラン2。

日向「ちょっとトイレに・・・」

江美「一瞬でしょぉ?行く前に答えなさい。」

・・・ぷ、プラン3。

日向「・・・今日の2人とも、可愛いよ。」

由良「ありがと、で、誰?」

江美「嬉しいわぁ、で、誰?」

ダメだこいつら、どうしても聞こうとしてくる。逃げられん・・・!

どうする、どうすれば・・・!そう思った時。

店員「あの、少々よろしいでしょうか。」

日向「え?あ、はい。」

店員さんが話しかけてきた。ナイスです。

店員「あちらのお客様方から、これを貴方に、と。」スッ

日向「は、はぁ。ありがとうございます。」

店員さんが言う方を見ると、絶妙に隠れて顔が見えない人達がいた。誰だろ・・・?

とりあえず開けてみる。そこには・・・考えもしなかった打開策が・・・!

「私達も知りたいな!」By妹s

そんなものなかった。トドメを刺しに来てただけだった。あいつらぁぁぁぁ!


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