女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが ~2nd season~
194話 イチャラブor不憫(助)
由良「いやぁ、結構面白かったね。あんまよくわかんなかったけど。」
江美「そうねぇ。あんまりよく分からなかったけど。」
日向「王道ものっていいよね。あんまりよく分からなかったけど。」
僕達は最初に、アニメ映画を見た。恋愛ものの超王道。由良は
由良「やっぱ映画は恋愛モノっしょ!」
とか言ってた。でも、どうやらテレビでやってたアニメの続きだったらしく、全くもってストーリーが分からなかった。
分かったのは、なんやかんやあって、主人公とヒロイン達が仲良く結ばれる、ということだけだった。
アニメを知らないから、周りの人が反応していてもよく分からなくて、なんか場違い感があった。
日向「というかさぁ。オススメするならアニメ見てからにしてよ。なんで知らないやつ勧めるのさ。」
由良「いやぁ、王道恋愛モノっていうフレーズに釣られて、つい・・・。それにほら、知らない映画の方が、楽しめるかなって。」
江美「とかなんとか言ってるけど、おすすめのデートで恋愛映画って出てて、今やってる恋愛映画が、これだったってだけなんだけどね?」
由良「ちょ、言わないでよぉ!」
江美「映画中ベタベタしてたお返しよぉ。」
由良「ぐぬぬ・・・」
江美「うふふ・・・」
日向「喧嘩しないでよ、もう・・・。」
喧嘩するほど仲がいいってのは、こういうのを言うんだろうなぁと、ふと思った。
由良の可愛いところは置いといて、ちゃんとデートスポットとか調べてくれてるみたいで感心したよ。行き当たりばったりのデートプランだったら発狂してたね。
由良「さてと・・・次はショッピングだよん。」
江美「最近できたショッピングモール、行きましょうか。」
日向「ん、そうだね。」
僕は歩き出す・・・けど、何故か2人が着いてこなかった。
日向「あれ、どうしたの?」
2人「・・・手」
日向「え?」
2人「手ぇ繋ぎなさい!」バッ
日向「えぇ・・・。」
由良「えぇじゃないわよ。デートなのに手すら繋がないって、それでも男なの?」
江美「手を繋がないなら、ここで駄々こねるわよぉ?」
日向「そ、それはやめて・・・」
仕方なく、2人に手を差し出す。2人は嬉しそうにガシッと手を掴んで・・・いや、グワシッと鷲掴みにしてきた。
そのまま・・・思いっきり引っ張られた。
由良「さぁ行くわよ日向ぁぁ!」ダダダ
江美「デートはこれからよぉぉ!」ダダダ
日向「うぇぇっ!?離してぇぇ!」
為す術なく、僕は引きずられた。周りの人にもジロっと見られたし・・・恥ずかしい。
誰かお助けぇ・・・。
??「・・・こちらA。3人が移動した。」
??「こっちB!移動了解なの~!」
??「・・・これ、ハテナの意味ある?」
??「さぁ?」
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