女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが ~2nd season~
192話 「大切な人」ということ(震)
由良「えちょ。なんでよ!さっき乗り気じゃないって・・・!」
アフィア「だから、事情がかわったのよ。私はそこまで気にしてないんだけど、親が私の記憶喪失の鍵は日向君にあるって言ってて・・・あとで何処かデートしようって誘おうとしてたのよ。」
日向「そんな偶然あるもんだね・・・」
アフィア「私もびっくりしたわよ。で、デートなんでしょ?なら着いてくわ。」
由良「来んな!これは・・・条件付きなのよ!」
アフィア「それならクリアしてるわ。ほらこれ。」
アフィアちゃんは、由良にも小テストを見せた。
由良「・・・っそ、そもそも!このデートは事前に日向と約束してたからなの!急に現れて、デート参加とか訳わかんない!」
日向「そ、そんな言わなくてもいいじゃん。」
由良「日向は黙らっしゃい!それと、1番は 日向の負担よ!2人組で一緒に行くの。ちょうど4人だし、5人目はお呼びでないのよ!」
アフィア「・・・そう。ま、別にいいけどね。それじゃ、また明後日・・・」
あぁ、このままじゃアフィアちゃんが帰っちゃう!どうしよう、どうすれば・・・
日向「ちょっと待ってアf」
??「そうはさせるか!」グイッ
日向「ぇあ、っと・・・!」ヒッパラレ
僕は複数人に引きずられ、リビングのソファに投げ出された。
日向「いってて・・・何するの・・・さ・・・?」
起き上がろうとして、引っ張ってきた張本人達を見る。そこに居たのは
4人「・・・」
日向「お、お前ら・・・」
由良達、つまりデートをする人達だった。
由良「何するのはこっちのセリフだよ、日向。なんでアフィアちゃんを引き止めようとしたの?」
江美「あの子、興味無いって言い放ったのよ?」
叶恵「私達も影から聞いてたんだけど・・・ありゃないぜ。」
奈々「にー・・・」
日向「ちょ、ちょっと待ってよ。なんでそんな目で僕を見るのさ?」
由良「当たり前でしょ?日向は、私たちの思いを無視して、アフィアちゃんを優先しようとしたんだから。」
江美「さすがに酷いわぁ。そんなにアフィアちゃんがいいの?それとも、私たちが嫌なの?」
叶恵「ハッキリ言うけど、今の日向はなんか変だぜ。どう考えてもアフィアのやつに肩入れしすぎだ。」
奈々「厳しいこと言うけど、アフィアちゃんって他人だよね?それなのに、家族より優先するのはどうかと思うの。」
日向「みんな・・・」
由良たちが怒るのもわかる。でも、だからといってアフィアちゃんを無下に扱う理由にはならない。そうでしょ?
そう言おうとして、由良に止められた。
由良「・・・今だけでもいいから・・・私たちだけを見て?お願い・・・。」
日向「由良・・・」
由良は震えていた。
・・・そして、気づいた。ここまできて、やっと気づいた。
何やってるんだろう、僕は。大切な人を泣かせまいと頑張って、家族を泣かせて。家族だって、大切な人なのに。
僕は、僕が嫌いになった。
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