女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが ~2nd season~

ko-suke

190話 一括テストの奇跡と絶望(勉)




ゴールデンウィークが過ぎ去り、数日後。

実は明日、1年生から3年生まで全員、小テストがある日なんだよね。だから、みんなでお勉強してるんだけど・・・。

由良「ね?お願い!80点、いや85点以上でいいから!」

日向「えぇ・・・でもなぁ。」

江美「テストでいい点とったらって話だったじゃないのよぉ。」

日向「それ言われたの、奈々と睦月だけなんだけど・・・」

叶恵「いいじゃねぇかよ減るもんじゃねぇしさぁ。モチベに関わってくるからさ、な?」

日向「うーん・・・」

奈々「な、奈々は前から約束してたもんね!?」

日向「そ、そうだね・・・」

角の方に追いやられる僕。簡単に言うと、前に奈々と睦月に約束してた、いい点取れたらデートするっていうことを、今回適用しようってことなんだけどさ。

日向「あくまで、小テストでしょ?あれは、中間と期末テストに向けてって言うやつで・・・」

由良「ごちゃごちゃ言わないの!男でしょ?」

江美「デートの何が難しいのよぉ。お出かけよ?おでかけ。」

叶恵「頼むって日向、な?」

奈々「奈々もお願いするの!」

日向「えぇ・・・。」

僕は頭を抱えた。なんでこうなっちゃうんですかね。口約束とはいえ、軽々とするものじゃないね。

まぁ、江美も言ってたけど、デートが難しいってわけじゃないし・・・別にいいかなぁ。

日向「わ、わかったけど・・・条件ね。」

由良「わかってるわよ。私たちだって、タダで出来るとは思ってないわ。」

日向「そ、そう・・・えぇと、条件はただ1つ。テストの点が85点以上であること。以上!」

江美「なかなか簡単に言ってくれるじゃないよぉ。じゃあ、交渉成立ね。」

差し出された手を握ってくる江美。・・・本当にわかってるのだろうか?

叶恵「ふふふ・・・日向ぁ、デート楽しみにしてっかんな!」

日向「もう85点以上取った気でいるのかい?甘いよ叶恵!」

奈々「甘いのはにーなの!85点なんてぬるま湯同然!奈々たちの底力、舐めちゃダメなの!」

日向「むっ、なら点数上げようか?」

奈々「やめてください○んでしまいます」トゲザー

地べたにべたーっとする奈々。言わなきゃいいのに、と思う。

その後、由良達はワナワナしながら上へ行った。個々、こんなセリフを吐きながら。

由良「待っててね日向、絶対もぎ取ってやるからね~♪」タッ

江美「やる気いっぱいの江美ちゃんが火を噴くわよ~!」タッ

叶恵「デート、デート・・・えへへへ・・・」タッ

奈々「にー、絶対泡吹かせてあげるの~!」タッ

4人とも、やる気満々だった。・・・いやさぁ、最初から・・・はぁ。

・・・そして、テスト後。

4人「やったぜ」キラキラ

日向「なんでぇ・・・。」チーン

由良達は全員90点台、僕のみ60点台という結果だった。どうして・・・どうして・・・。


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