女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが ~2nd season~

ko-suke

188話 サボってきた者の末路(興)




その日の夕方。

大和「・・・お前ら、ちょっと来い」

由良「えぇ?今取り込み中なんだけど・・・」

日向「忙しいからまた今度で・・・」

理子「ゲームしてるだけでしょうが。いいから来なさい!」

江美「そんなぁ、横暴よぉ。」

叶恵「せっかく勝てそうなのに・・・」

聖菜「グチグチ言わない!・・・奈々ちゃん?何逃げようとしてるのかな?」

奈々「な、奈々は逃げようとしてないの・・・ちょっと用事を思い出しただけなの・・・」

睦月「・・・奈々」

奈々「うぅ・・・あい」

僕達はお父さん達に呼ばれ、リビングに集められた。なんだろうね、いったい?

睦月「・・・あれ、衣玖と日菜は?呼ばなくていいの?」

大和「あぁ。お前らに話があるからな。」

由良「えー・・・ずるいなぁ。」

聖菜「何がずるいのよ、全く・・・。」

大和「・・・そろそろいいか?」

お父さんは一呼吸おくと、手に持っていたものを机に広げた。

大和「お前らの宿題、丸つけしといた。」

日向「あ、なんだ。頼んでたやつかぁ。」

今回の宿題、自分で解いて親に丸つけしてもらうっていうやつだったんだよね。

大和「あぁ・・・そうだ、が。」

お父さんは鋭い目で言った。

大和「・・・この結果は何かな?」ゴゴゴ

お父さんは、珍しく怒っていた。



日向「何かなって・・・そ、そこまで酷くはないと思うけど・・・」スッ

試しに自分のノートを取る。ペラペラとめくり、点数を見る・・・けど。

日向「・・・嘘ぉ。」

大和「こっちのセリフだよ・・・」

書かれていた点数は42。決して高いとは言えない数字だった。

由良「あら日向、ちょっと低いんじゃないの?」

日向「こ、今回のは難しかったから・・・」

江美「まぁまぁ、次取れればいいのよ。」

叶恵「まぁ、高くはないけど低くもないだろ。」

理子「あんたらね・・・自分の点数見てみなさい。」

お母さんは3人にノートを手渡す。パラパラっとめくって、3人は止まった。

興味本位で覗いてみると・・・1人を除いて僕より低かった。除いた1人も、僕とほぼ変わらなかった。でも、30点よりは上。赤点は回避していた。

奈々「みんな散々なの!」ケラケラ

睦月「ドンマイドンマイ。」ヘラヘラ

聖菜「言っとくけど、君たちがいちばん酷いからね?」スッ

奈々はノート、睦月は紙を渡され、2人とも停止した。またまた興味本位で覗く。

・・・そして、後悔した。2人とも、赤点。
睦月のは、見た限り先月のテストらしいけど・・・。

加奈「お前らなぁ、ちゃんと勉強してんのか?」

雫「流石にこのままはやばいですよ?」

奈々「は・・・はは、これは何かの間違いなの・・・。」

睦月「・・・悲しいかな、現実です。」

2人は明後日の方向を見ながら、物思いに耽っていた。・・・まぁ、うん。ドンマイ。


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