女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが ~2nd season~
183話 似て非なる想い(絡)
最近、何かと厄介事に巻き込まれることが多くなった。
いくつか例を挙げると、アフィアちゃんや由良達と一緒に下校中、うちの学校のヤンチャ組・・・というかヤンキー組?みたいな奴らに絡まれたり、妹と遊んでいると、だいたい別の妹が割り込んできたり。
あ、ちなみにだけど、ヤンキー組は一瞬にしてアフィアちゃん達が追っ払った。僕が出る幕もなかった。女性って、怖いね。
特に後者の妹の件に関しては、今までそれらしい発言をしてこなかった奈々や、ちょっと前から暴走気味の睦月、更にはあの衣玖までもが台頭してきた。
ハーレムで嬉しいだろって?冗談じゃないよ、僕ハーレム嫌いなの。正直なところを言うと、本当にやめて頂きたい。
そのせいもあって、みんなケンカばっかりしてるし・・・もっとみんな仲良くなれないのかなぁ?
このままじゃ埒が明かないから、お母さんに相談することにしました。
日向「ねぇ、ちょっといい?」
理子「んー?どうかした?」
日向「あのね、相談があるんだけど・・・」
僕は、ことの全てを話した。
日向「・・・というわけで、何とかみんな仲良くなれないかなって・・・あれ、どうしたの?」
理子「いや・・・はぁ。さすが大和の息子だわ・・・天然たらしがコノヤロウ。」ポコ
日向「あたっ・・・天然たらしって、僕そんなことしてないよ。」
理子「理解してないからこそ、天然たらしなんでしょうが。ほんと日向、最近大和に似てきたね。」
日向「えー・・・あんまり嬉しくない。」
理子「そう?私としては嬉しいけどね。」
お母さんは、そういって笑う。お父さんみたいな大人にはなりたいけど、お父さんみたいにはなりたくないから・・・。
理子「とりあえず・・・日向が好きなのは誰?」
日向「アフィアちゃんに決まってるじゃん。」
理子「妹達は?」
日向「妹は妹。いくら仲良くても、それ以上でも以下でもないよ。」
理子「その辺は結構バッサリしてるのね。そこは大和と違うのかぁ。」
日向「普通に法律違反だからね。それに、そんな感情持ったところで、なんの意味もないし・・・。」
理子「ことごとく大和が貶されてる・・・。」
お母さんは苦笑いをしていた。お母さんには悪いけど、お父さんのそういう所、本当に大嫌いだから。ありえないと思うし。
理子「それなら、もっと冷たくあしらうとかしたら?そうすれば、離れるかもよ。」
日向「それは可哀想じゃん。」
理子「もう何がしたいのあんたは・・・。」
お母さんは、大きなため息をついた。
日向「何って・・・みんな仲良くハッピーに、それでいて妹達が僕以外の人と幸せになれるように、かな?」
理子「そ、そう・・・。」
何故かお母さんは、軽く引いていた。・・・なんで?
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