女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが ~2nd season~

ko-suke

167話 違和感と現実(他)




担任「それじゃ、自己紹介してくれる?」

アフィア「はい。・・・輝月アフィアです。ガーナから来ました。よろしくお願いします。」ペコリ

礼儀正しくお辞儀をするアフィアちゃん。こういう仕草は大人っぽいけど、見た目はあんまり変わってないなぁ。

担任「アフィアちゃんの席は・・・稲木日向君の隣が空いてるから、そこね。日向君、アフィアちゃんのサポートお願い。」

日向「はい!アフィアちゃん、よろしくねっ!」

アフィア「あ・・・うん。よろしく。」

先生、ナイス!まさか、僕の隣になるなんて!

それにしても、なんかよそよそしいね、アフィアちゃん。もしかして、アフィアちゃんも緊張してるのかな?

担任「昔、日向君もガーナにいたんだって?それに、同じ学校だったらしいし。こんな偶然あるのね。」

日向「そうですね、僕もビックリです。アフィアちゃんもそうでしょ?」

アフィア「え・・・そ、そうですね。」

・・・んー?なんか調子狂うなぁ・・・。

担任「それじゃ、朝のHR始めますよ。」

アフィアちゃんは僕の隣に座り、いつも通りのHR、そして授業が始まった。

アフィアちゃんと受ける授業は、いつもの何倍も楽しかった。積極的に手もあげた。
いやぁ、やっぱりアフィアちゃんといると落ち着くなぁ。

でも、アフィアちゃんはずっとよそよそしかった。あれかな、学校だと恥ずかしいから~ってやつ?確かに、小学生の時みたいには難しいか。久しぶりに会ったし。

そんなこんなで、あっという間に午前中の授業が終わりを告げた。



昼休み。

アフィアちゃんと一緒に食べようと誘おうとしたんだけど、その前に担任の先生に捕まってしまった。

転校初日だし、色々あるのかもね。どうせならすぐ誘いたいし、ちょっと着いてっちゃおっかな。

日向「ごめんみんな、先食べてて。僕お手洗い行ってくる。」ガタッ

由良「あ、なら一緒に」

日向「先生に突き出すぞ」

由良「あっははー・・・冗談だよ冗談。」

江美「早めに帰ってきてねぇ。」

叶恵「じゃないと、日向の分まで食っちまうからな!」ニシシ

日向「わかってるよ。」

僕はアフィアちゃんと先生の後ろを、コソッとついて行った。

2人は空き教室に入ったため、影で聞き耳を立てる。

担任『どう?日本の学校は。』

アフィア『よく、わかんないです。』

担任『あはは・・・そっか。まぁ、少しずつ慣れていけばいいと思うよ。』

アフィア『は、はぁ。』

担任『隣の子も優しいし、ね?』

お、僕の話題だ。少し集中しよ。

アフィア『あぁ・・・そうですね。稲木さん、でしたっけ。』

担任『そ。稲木日向君。向こうでは、君と仲良かったって聞いたよ。』

・・・ん?待って。今アフィアちゃん、僕のこと上の名前で・・・

アフィア『そう・・・なんですか?あの子と、私が?』

担任『えぇ。覚えて・・・ないかしら?』

アフィア『稲木・・・日向・・・ぅあぁっ』

担任『っ!大丈夫!?ごめん、無理に思い出す必要はないよ。・・・あんまり聞かない方がいいね。』

アフィア『あ・・・はい・・・』

どういう・・・こと?よく、わかんないんだけど・・・。

そう思い、気づいた時には空き教室のドアを開けていた。


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