女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが ~2nd season~

ko-suke

160話 確かな約束と添い寝(純)




楽しい時間っていうものは、まぁ意地悪なもので。すぐに過ぎ去ってしまいました。

もっともっと、遊んでいたいのになぁ・・・。これでしばらく会えないと思うと、かなしいものがある。

アフィア「・・・もう、こんな時間かぁ。もうサヨナラしなきゃか・・・」

日向「僕だって、もっと遊びたいよ。」

2人して少し表情が暗くなる。遊びたいのに、遊べない。一緒にいたいのに、いれない。そんなどうしようも無い事実と、自分の気持ちが葛藤してる。

アフィア「・・・メール」

日向「え?」

アフィア「日向、メールってやってる?」

日向「えぇと・・・お父さん達に『メールとかSNSは中学生から』って・・・。」

アフィア「うーんそっかぁ・・・。」

アフィアちゃんは天井を見ながら、肘に手を当てて考える仕草をする。仕草もいちいち可愛いんだよなぁ・・・。

日向「うーん・・・時間はかかるけど、手紙でいいんじゃないかな。その方が、ちゃんと気持ちが伝わるし。」

アフィア「・・・それもそうね。こういうのは、やっぱり手書きでなくちゃ。」

日向「うんうん!僕、毎週書くから!」

アフィア「ふふ、それは嬉しいわね。私もちゃんと返事するからね。」

日向「ほんと?嬉しいな!」ニコ

アフィア「・・・ほんと、離れたくないわ」
ボソッ

日向「え?どうしたの?」

アフィア「ううん、なんでも。」

日向「・・・?」

なんかよくわからないけど、アフィアちゃんとお手紙のやり取りができるなんて・・・!ほんと嬉しい!

それから色んなことを話して、アフィアちゃんはお家へ帰っていった。ここでようやく、しばらく会えないっていう実感が湧いてくる僕なのであった。



次の日の夜中。僕はあまり寝れずに目を覚ました。

日本で生活する楽しみという感情と、それと相する日本での生活の不安。おじぃちゃんとおばぁちゃんに会える嬉しさ、アフィアちゃん達と会えない悲しみ。

色んな感情が入り交じって、頭がごっちゃになっていた。すると、ガチャっと音を立てて僕の部屋のドアが開いた。

由良「日向、起きてる?」

江美「私たち、寝れなくてぇ。」

叶恵「悪いね、一緒に寝させて・・・」

由良達3人だった。

日向「みんな・・・うん、いいよ。寝よっか。」

由良「え、本当に?」

日向「うん。毛布持ってきた?」

江美「えぇ、もちろん。」

叶恵「ほんとにいいの?」

日向「なに、叶恵は寝たくないの?」

叶恵「そうは言ってない!」

今は、誰でもいいから一緒に寝たい。
そんな気分だった。

由良「それじゃあお邪魔して~♪」

そう言って、僕の部屋に入って来ようとした瞬間。

奈々「待てなの。」ガシッ

由良「ぅえっ?」

睦月「私も一緒に寝たい。抜けがけは・・・許さん。」ガシッ

江美「えちょ・・・」

衣玖「叶恵おねーちゃ、衣玖も寝ていい?」キラキラ

叶恵「あー・・・」タラー

・・・何これ?

結局、7人一緒の部屋で寝て、朝起きたら皆が僕のことを枕のようにして寝てましたとさ。・・・寝相悪いとか、そういう問題じゃない気がする。


コメント

コメントを書く

「学園」の人気作品

書籍化作品