女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出来上がっていたんだが ~2nd season~

ko-suke

158話 お久しぶりのカワイイかよ(日)




3月30日。日本へ旅立つ、前日のこと。

荷造りもひと通り終わり、スッカラカンになった僕の部屋。やっぱり、思い入れのある部屋だから、無くなっちゃうのは悲しいなぁ・・・。

そんなことを考えていると、ガチャっと音を立てて、後ろのドアが開いた。

日向「ん、由良か?それか江美?悪い、今手を離せなくてな・・・自分の部屋の片付けは終わったのか?まさかとは思うけど、手伝って欲しいとか言いに来たんじゃないだろうな?」

後ろを向かず、片付けてる振りをしながら言う。・・・だけど、何故か返事が一向に帰ってこない。なんだ?と思っていると・・・

??「・・・誰が、由良とか江美ですって?」

こ、この声は・・・まさか!?思いっきりぐるっと首を声の方向へ向ける。

アフィア「・・・」ゴゴゴゴゴ

日向「あ、あわわわ・・・」タジッ

見るからに不機嫌そうなアフィアちゃんが、そこにいた。

アフィア「明日旅立つって言うから、最後にアポなしで来てみたら・・・。」

由良「まさか、私達と間違えるなんてね~?」ヒョコ

江美「日向はアフィアちゃんより、私達のほうがいいのかしらぁ?」クスッ

アフィア「・・・」イラァ

日向「ご、ごめんなさい!アフィアちゃんが1番だよ!」

アフィア「日向・・・!」パァ

由良「日向・・・?」ゴゴゴゴゴ

江美「これは教育が必要ねぇ・・・?」ゴゴゴゴゴ

日向「ぴぃ・・・」ゾゾッ

どう転んでも地獄。本当にありがとうございました。

僕は少しの時間、由良と江美によりこちょこちょの刑に処されたのであった。



日向「も・・・もうりゃめぇ・・・」グデー

由良「うへへへへ・・・可愛いなぁ日向はぁ・・・」

江美「そんな顔されたら、もっといじめたくなるわぁ・・・」ゾクッ

アフィア「あんたら・・・」

数分後、日向はぐったりとその場に倒れた。この2人は、手加減というものを知らない。・・・あ、どうもアフィアです。

ふと、日向と目が合う。日向は目線で何かを訴えていた。・・・あぁ、なるほど理解。2人を止めりゃいいのね。

私はコクンと頷き、2人に近づく・・・けど。ここで私の中の悪魔が、こうささやいた。

『この2人に加勢して、日向にもっと可愛い表情をしてもらおう』と。

ダメだと思ったけど・・・もう自分でも止められなかった。

アフィア「・・・」スッ

日向「あ、アフィア・・・ちゃん?なんでこっちに来るの・・・?」

アフィア「日向・・・ごめん!」コチョコチョ

日向「うひゃぁっ!?あ、あはははっ!アフィアちゃぁぁぁん!?」

日向は涙目になりながら、私の名前を叫ぶ。でも・・・もっと見たい!見せろこら!

・・・で、数分後。

アフィア「ごめん、やりすぎた」

由良「あんたねぇ・・・私たちも言えないけどさぁ。」

江美「さすがにどうかと思うなぁ・・・」

日向「・・・」チーン

いつのまにか、日向は気を失っていましたとさ。・・・ごめんほんと。


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